![]() ![]() ![]() ![]() 米国「Wi-Fi ホットスポット」レポート<その1>この記事のURLhttp://japan.internet.com/allnet/20020816/1.html
著者:天馬 猫助
海外internet.com発の記事
米国が携帯後進国といわれて久しいが、このところゆっくりではあるが、無線 LAN による高速インターネット接続「Wi-Fi ホットスポット」が普及しつつある。「ホットスポット」とは、空港、公園、図書館などの公共施設、カフェやホテルのロビーといった商業施設から、無線 LAN でインターネットに接続できるシステムだ。
第一回目のコラムでは、ホットスポットの構成プレイヤーについて説明しようと思う。ホットスポットの構成プレイヤーは、「ユーザー」「サービスプロバイダー」「エリア提供者」に大別される。 ●ユーザー:ユーザーはまず、802.11b 対応無線 LAN カードをノートパソコンや PDA に装着する。802.11b 対応無線 LAN カードはさまざまなメーカーから発売されおり、業界団体によって互換性が確認されたカードには、「Wi-Fi」 (Wireless Fidelity) のロゴが付与されている。 ●サービスプロバイダー:サービスプロバイダーは、ホットスポットサービスを提供するプロバイダーである。サービスプロバイダーには大きく分けて3つあり、ホットスポットに特化した「Wi-Fi ホットスポットプロバイダー」「携帯電話会社系アクセスプロバイダー」「個人や業界団体などによる無料サービスプロバイダー」に大別される。 ●エリア提供者:エリア提供者は、ホットスポットサービスの場所を提供する。最近では、公園や空港などの公共施設、ホテルのロビー、カフェなどの商業施設、海辺でもホットスポットが展開されており、このような場合、エリア提供者がサービスプロバイダーと提携して収益を共有することもある。 サービスプロバイダーの種類 では、ホットスポットサービスを提供するサービスプロバイダーについて考えてみよう。現在のところ、サービスプロバイダーの主流は、「Wi-Fi ホットスポット プロバイダー」と「携帯電話会社系アクセスプロバイダー」である。Wi-Fi ホットスポット プロバイダーでは、Boingo Wireless が元気である。同社の創業者兼 CEO、Sky Dayton 氏は全米有数の ISP、Earthlink の創業者兼現会長で、米国、英国、カナダですでに数百のホットスポットを展開している。 携帯電話会社系アクセス プロバイダーでは、ドイツテレコムを親会社とする米国携帯電話会社 Voice Stream のグループでサービスを展開する T-Mobile Wireless Broadband が代表的だ。同社は、コーヒーショップ「スターバックス」の各店舗でホットスポットサービスを展開している。両社に共通しているのは、利用の度合いによって金額の異なるサービスオプションを提供している点だ。 また、米国では無料サービスプロバイダーも存在している。その多くは各都市毎の業界団体や非営利団体などによって運営されていることが多く、規模はそれほど大きくない。 無料サービスプロバイダー生まれる第一の背景としては、米国では新技術の開始時期にはこのような非営利的な業界団体が存在し、ことエバンジェリスト(熱狂的な信奉者)的な役割を果たすためだ。 もう一つの理由は、Wi-Fi ホットスポットが利用する周波数帯にあると考えられる。一般携帯電話で利用される周波数帯の場合、原則として入札制度によるライセンスの獲得が必須であり、各携帯電話事業者は必要な周波数帯域の確保のため多額な投資を続けてきた。ところが Wi-Fi が利用する周波数帯域は、ライセンス取得の必要がない無料帯域が可能なため、事業者が投資する必要はない。この違いが無料 Wi-Fi プロバイダーが生まれた決定的な背景であるといえよう。 次回はこの無料 Wi-Fi プロバイダーに焦点をあてていく。 |