携帯・ワイヤレス 2002年10月8日 00:00

米国「Wi-Fiホットスポット」レポート<その4>“Bowling Green Park”

著者: 天馬 猫助
2002年10月8日 00:00 付の記事
□国内internet.com発の記事

ニューヨーク市無料 Wi-Fi ホットスポットの体験レポート第二弾は、マンハッタンはダウンタウン、ウォール街の間近にある「ボーリング・グリーン・パーク(Bowling Green Park)」である。ボーリング・グリーン・パークは世界金融の中心地ウォール街近くにあり、敷地面積は決して広いとは言えないが、多くの人々に親しまれている公園である。その歴史は古く、合衆国建国前の1733年に設立され、ニューヨークで最初の公園でもある。さらに、象徴とも言える雄牛(bull)の彫刻が北側に置かれ、アメリカ金融の強さの代名詞として市民はもとより観光客にとっても写真撮影のスポットとして長く親しまれている。


※ボーリング・グリーン・パークの Wi-Fi アクセス NYCwireless の主催により、無料 Wi-Fi アクセスが同公園でも実現されている。NYCWireless 内部においても、前回報告したブライアント・パーク(Bryant Park) と同様のプロジェクトとして位置付けられており、官民一体となって Wi-Fi 無料アクセスを一般開放している貴重なスポットである。敷地面積的には小規模ではあるが、金融の中心地・ダウンタウンの象徴的な公園内で T1 高速アクセスを無料提供している点が興味深い。

ボーリング・グリーン・パークのネットワーク Welcome 画面
9月下旬の暖かな週末、私の DELL INSPIRON 4000型ラップトップ PC + Orinoco Wi-Fi カードはこの公園でも好調であった。ブライアント・パーク同様に、ブラウザーを立ち上げれば同公園用の無料アクセス Welcome ページが現れる。ここでも DHCP の設定は問題なく稼動し、シグナルの感度も申し分なさそうだ。ブライアント・パークに比べて、公園の敷地は10分の1にも満たないため、アンテナなどの調整は簡単だと予想される。ただし、1.5Mbps の高速接続といわれていたが、実際に接続スピードをモニターすると、現実には平均して 1Mbps に満たないスループットであった。バックボーンへの接続形態に変更があったのかもしれない。

ネットワークをモニターすると、私以外には誰もユーザーがいないことがわかった。訪れたのは週末の午前中で、公園内で目に付くのは犬を連れた数グループのニューヨーカーの他は、カメラをぶら下げた観光客が多数。この公園は位置的にテロ事件の跡地「グラウンド・ゼロ」から徒歩数分のところにあり、特に週末には観光客が絶えないのである。観光客はインターネットアクセスよりも写真撮影に一生懸命であるが、逆にインターネット好きの旅行者がこのサービスを知れば大変重宝するのではないだろうか?

また、平日になればウォール街の金融関係者が一瞬の憩いを求め、ベンチが混雑することは簡単に予想できる。のんびりとベンチでインターネットアクセス…ではなく、忙しい金融関係者はきっとサンドイッチ片手に PDA でメールの送受信、というスタイルなのだろう。こうした意味では「オン」と「オフ」の両面で、様々な接続形態が考えられる象徴的な公園とも言えよう。



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