Tablet PC、成功の鍵はどこにある 前編1990年代、PDA 等の小型ハイテク機器を企業で導入するには、職場の能率向上に必要と経営陣に進言するのが常套手段だった。
ARS のモバイル関連アナリスト Matt Sargent 氏によれば、会社経営陣は能率が向上しますよというその言葉にほだされ、モバイル機器の導入を認めたものの、実際のところ期待していたような能率の向上は実現しなかったという。 オランダの投資銀行 ABN AMRO によれば、PDA 製品市場規模は1996年から1999年かけて急成長し、2000年の売上規模32億5000万ドルで頂点に達した後、2001年には急速に停滞し、成長率は微増程度まで急減速したという。冷え込む景気と乱立したメーカーの過剰な多さから、1990年代後半の盛り上がりよ今一度という熱い期待も叶わなくなってしまった。 そしていよいよ11月7日には、市場席捲を狙い Microsoft の『Tablet PC』が正式発表を迎え、各メーカーの製品発表も続けて出てくる予定だ。ノートサイズの画面と Microsoft 自慢のペン入力技術が売りの製品。 昨年の Comdex で Microsoft の Bill Gates 氏は、「もう毎日のように Tablet PC を使っている。5年内に米国内で販売しているパソコンの中で、Tablet PC がもっとも人気の形式になる」と語った。 企業用途への展開は? Gates 氏が Tablet PC にご執心なのはともかく、Microsoft が Tablet PC にかける大きな期待は、予想価格2000ドル前後のコストに十分見合う可能性を持った製品だと、企業に受けとめてもらう点にかかっている。 モバイル環境の導入コンサルティングを手がける Clevrware の社長兼 CEO 、Nathan Clevenger 氏は、企業向け市場での成功は容易ではないと述べる。 「経営陣や株主が IT 部門に対して、この時期に支出を増やすなと圧力をかけるだろうという点が問題だ。1990年代後半に謳い文句にのせられて大枚をはたいたのに、結局実現するはずだった職場の能率化がものにならなかったからだ」と Clevenger 氏。 同氏は、顧客企業の経営陣に Tablet PC の導入を認めてもらうためには、Tablet PC こそが、業務効率化をもたらすのだという点に強い説得力が無くてはならないとし、「Tablet PC は、多機能電話から一般的なパソコンまで、多種多様な機器間の大きなギャップを埋める製品になるだろう。ごくわずかなメモリしか搭載していないメッセージ交換用機器と同様の運用性を持ちながら、機能完備のワークステーションとしても使えるのだから」と Tablet PC そのものには十分な可能性があると述べた。 後半へ続く。 関連記事 最新トップニュース
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