携帯・ワイヤレス 2002年10月31日 00:00

米国 「Wi-Fiホットスポット」レポート<その5>“Greenwich Village”

著者: 天馬 猫助
2002年10月31日 00:00 付の記事
■海外internet.com発の記事

Bleecker Street と Mcdougal Street
の交差点付近
ニューヨーク市無料 Wi-Fi ホットスポットの体験レポート第三弾は、前回までの公園を離れ、街角に出かけてみた。街角シリーズの最初として、私の家から程近いグリニッジ・ビレッジ(Greenwich Village)エリアの Bleecker Street と Mcdougal Street の交差点のホットスポットを探索した。

このエリアは、マンハッタンの中でもリベラルな商業地域として古くから発展し、SOHO やニューヨーク大学に近いことから、芸術関係や専門職の人達に人気のある地域として有名だ。特に、この交差点界隈は、欧州の雰囲気をもった小粋なレストランやカフェがひしめく場所として、学生からアーチスト、ビジネスマンに至るまで幅広いニューヨーカーに親しまれているエリアである。

週末の昼過ぎに早速 DELL ラップトップ PC をバッグに詰めこの交差点に出かけてみた。自宅から歩いて10分程にある場所で、何度もこの界隈のレストランには足を運んでいるため、アクセスを試みるためのレストラン探すのも簡単である。週末のブランチで有名な Cafe Figaro に入り、歩道に張り出されている席を希望して、ブランチをオーダーしながらコンピューターの電源を入れてみた。

実際のアクセスを確認する前に、この街角無料スポットの存在理由をもう一度おさらいしたい。NYCWireless という名の非営利団体が、公園でのホットスポット運営を支援していることは前回前々回に報告した。この団体はその活動として、こうした公共スポットの運用と平行し、一般個人がホットスポット アクセスポイントを設置運営することも同時に支援している。今回はこの個人運営のホットスポットに一ユーザーとしてアクセスし、その利用感や実態をレポートしたいと考えている。

正面のビルの5階窓には
アンテナが見える
電源を入れ、Orinoco カードがシグナルを検知し始めると、前回までの公園でのアクセスに比べ信号が弱いことがわかった。モニターツールを確認すると、5段階の信号レベル中、3から4の強度を推移している。公園では常時5の強度を維持できていたが、そこは個人運営であることを考えれば仕方のないことだろう。とはいえ確実に電波を認識していることにホッとしつつ、ブラウザを立ち上げてアクセスを確認してみた。

適当な URL を指定すると、早速ページが表示され、かなり安定したアクセスが確保できたのには驚いた。公園にて最初に必要とされた同意ページもなく、直接ページ コンテンツがブラウズでき、スピードもかなり速く 500kbps から 800kbps の接続速度が常時確保できたのには大変満足した。

運ばれてきたブランチのオムレツセットを楽しみながら、Web サーフィンやメールのチェックができるという環境は大変ありがたい。そして食事が一段落したところで、今度はアンテナがどこにあるのかを探してみることにした。残念ながら席から見えるビルの窓からはアンテナらしきものがどこにも見えなかったので、支払いを済ませこの交差点界隈を中心にアンテナ・ハントを行うことにした。

カフェを出て数分後、正面のビルの5階窓にアンテナらしきものが発見できた。後にこのサービスを提供している本人に確認してわかったことなのだが、このホットスポットには HyperLink 社製のアンテナを利用しており、私が入った Cafe Figaro だけでなく、数件先のカフェでもアクセス可能とのことであった。もちろん、機器はすべて自己資金である。

このように、無償で新しいことにチャレンジしていく個人の存在には、敬意を表するべきであろう。次回以降の街角ホットスポット探索を通じて、様々な個人運営者と接触できることを楽しみにしたい。



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