TI、Bluetooth と Wi-Fi の同時運用実現ソリューションを発表『Bluetooth』と『Wi-Fi』は、いずれも一般化しつつあるワイヤレス接続技術だが、両規格を同一の機器に組み込み、かつ同時に運用するという、共存を求めるのは難しかった。両者は同じ周波数帯を用いる無線規格のため、同時運用すると相互の干渉により伝送障害が起こり、Bluetooth を通話用に用いる場合など問題となる。しかし Texas Instruments (TI) は16日、同時運用性を実現する共存化パッケージを発表した。
TI (NYSE:TXN) の WLAN 事業部門で、先端技術担当ディレクターを務める Matthew Shoemake 氏によると、同社はこのところ同時運用性の問題に取り組んできたという。実際、Wi-Fi、Bluetooth、移動体通信というワイヤレス接続技術を、単一の『PocketPC』に組み込んだ、PDA リファレンス設計『WANDA』を3月に発表している。 今回発表した『Bluetooth/802.11 共存化パッケージ』は、特に PDA や携帯電話といったモバイル機器のメーカーを対象としたもの。同種製品は小型ということもあり、両規格部材を近接配置しなければならないため、同時運用性を実現するのが難しく、同時運用するためには、周波数帯を分離するのではなく、両規格の通信を時系列制御する必要があった。 具体的には、Bluetooth による通話トラフィックに、Wi-Fi データ通信トラフィックより高い優先度を与えて制御するというもの。通話トラフィックは人間が耳にするため、トラフィック障害の影響が強い。Shoemake 氏によると、「双方にトラフィックが発生すれば、最大トラフィックの実現に必要な、最適解をはじき出す」という。 TI は同パッケージをモジュール化して柔軟性をもたせ、『Bluetooth 1.1』や『Bluetooth 1.2』と、『802.11a』『802.11b』『802.11g』という組み合わせに対応する。それぞれ Bluetooth は『BRF6100』、802.11b は『TNETW1100b』、11a/b/g 対応なら『TNETW1130』を用いる。各半導体製品は、特にスタンバイモードに入った際、可能な限り消費電力を押さえる設計になっている。 なお、同共存パッケージを用いた製品が登場するのは、2003年第3四半期頃の見通し。今後同パッケージは、無線 LAN を用いた VoIP 用途にも対応するという。 関連記事 最新トップニュース
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