Microsoft (NASDAQ:MSFT) は、デスクトップ以外にも視野を広げ、自動車業界を同社の新たな成長推進力として見ている。
Microsoft は11日、カリフォルニア州ロングビーチで開催した『Automotive Executive Summit』で、アジアの自動車メーカーの幹部に対し、自動車に同社の技術を搭載することの利点および、それを活用して同社ブランドのコンテンツと有機的に結びつけることの利点を宣伝した。
Microsoft の自動車関連事業担当部門 Automotive Business Unit (ABU) は、3つの主要な柱を持つ。そのうちのひとつ『MSN Autos』は、自動車の選択や購入およびメンテナンスに関する情報を掲載した消費者向けポータル。そこではオンラインショッピングの利用者を、その目的にあった自動車ディーラーにつないでいる。
2つめの『Windows Automotive』は、車載情報端末向けのソフトウェアプラットフォーム。3つめは、これら2つを有機的に結んで車に搭載する『Connected Car』イニシアティブ (今年1月発表) だ。
Microsoft は今回のサミットで、音声認識/カーナビ/遠隔診断/(車に搭載した OS を携帯電話のような無線端末と結ぶ) Bluetooth 接続などの機能を搭載したモデル車を披露した。ダッシュボードのボタンを押すだけで、最寄りのガソリンスタンドに関する情報や道路情報を得たり、携帯電話を介して MSN にデータを要求して MSN Autos セクションの情報を音声化して聞けるのが特徴。
「わが社の調査によると、一般消費者は、(データサービスについて) 自動車メーカーに料金を支払いたいとは思っていない。この車があれば、自分の携帯電話とサービス通話分数を使いながら、目を路上に、手をハンドルに置いておける」と、ABU のグループマーケティングマネージャ Peter Wengert 氏は説明した。ユーザーは、MSN やその他の Web サイトにある無料情報にもアクセスできる。自動車メーカーの中には、Windows Automotive を基に専有的な情報サービスを構築して月額利用料を課すところもある。
Wengert 氏によると、Connected Car は、昨年開始した MSN の有料サービス『MSN Premium』に誘う試みではないと説明。MSN Auto のサービスは無料だと強調した。
調査会社 Strategy Analytics が行なった調査によると、消費者が有料でも利用するテレマティックスサービスは、エンターテインメントおよび安全性の2つだけだという。