![]() ![]() ![]() ![]() 携帯でリアル連動(その1)この記事のURLhttp://japan.internet.com/allnet/20050210/8.html
著者:西田 徹
国内internet.com発の記事
モバイルマーケティングの世界では、
最近「リアル連動」というコンセプトが注目されている。
このテーマを数回にわたって取り上げてみよう。
●古くて新しい概念「連動」 モバイルマーケティングのリアル連動を理解するには、 そもそも「連動」とは何かを知る必要がある。 従来からあるコミュニケーション手段の数々を振り返ってみると、 実はそこは「連動」だらけであることに気づくはずだ。 例えば雑誌広告には資料請求ハガキがついているものがある。 これは雑誌と郵便の連動である。 また、 TV コマーシャルで 0120 で始まるコールセンターの番号を告知することも珍しくない。 これは TV と電話の連動。 あるいはタクシーに乗ると目の前にチラシが並んでいることに気づく。 これは交通手段と広告の連動だ。 最近では各種のマス広告でホームページの URL 示すことがポピュラーになってきた。これは既存媒体と PC インターネットの連動である。 このようにメディアというものは、 単独の利用に留まることはむしろ例外とさえいえる。 メディアは他のメディアと連動させることでさらなる力を発揮するのだ。 なぜメディアの「連動」は効果的なのか。 そのメカニズムは、相互補完・相乗効果といったコンセプトで説明できる。 例えば TV コマーシャルは圧倒的な広さへの告知を可能にし、 また動画を用いて強い印象を与えることができる。 が、一方で TV コマーシャルは双方向性に欠け、 興味をもった見込み客をその場でとらえることはできない。 また、15秒、30秒といった短い時間では、 商品・サービスを詳しく説明することができない。 それを解決する手段のひとつがコールセンターとの連動なのだ。 この古くからある「連動」というコンセプトは、 モバイルに関しても当然ながら適用可能だ。 モバイルのインターネットをサイバー(仮想)空間と考えると、 それ以外のものをリアルとして対比できる。 よってモバイルと他メディアの連動は、 「リアル連動」と呼ばれるのである。 ●モバイルは連動に最適 モバイルは多彩なコミュニケーション手段の中で、 最も連動に適しているといっても過言ではない。 それは下記に述べる3つの長所があるからだ。 ひとつ目の長所は「いつでも、どこでも」。 携帯電話という名のとおり、モバイルは常に所有者の手元にある。 これは他のコミュニケーション手段と連動しようという時に、大きな力を発揮する。 例えば電車の中吊り広告で興味をもった商品・サービスがあったとする。 この広告に「詳しくはホームページで」と、 PC の Web サイトを案内されても手元には PC がない。 そして会社や家の PC の前に立った時にはすでに興味を失っている、 ということになりかねない。 これがモバイルだと、電車の中吊りを見たまさにその場で連動できる。 より詳しい情報を読んだり、資料請求したり、 場合によってはクレジットカード情報をインプットしてその場で購入することさえできるのだ。 2つ目の長所は「誰でも」。 今やネットに接続可能な携帯電話は7,200万台を超え、 幼児と老人を除く、 アクティブに経済活動を行う人口の大多数に普及したといえる。 メディアとの連動を行うには、この普及率がきわめて重要だ。 例えばファックスとの連動を試みた場合、 ファックスを保有していない家庭に対しては機会損失していることになる。 電話やハガキなどが古くから連動の定番なのは、 その普及率のおかげともいえる。 モバイルはこれらと遜色ない「誰でも」を既に手にしているといえそうだ。 3つ目の長所はインタラクティブ性(双方向性)。 もちろん、往復ハガキなどにもある程度の双方向性はあるが、 モバイルの場合はそれに奥行きが加わる。 つまり、モバイルサイトのトップページから自分の興味のある商品・サービスを選んでじっくり何ページも閲覧したり、 また自分のほしい情報をキーワードで検索して取り出すこともできる。 クレジットカード情報を入れて購買行為も行える。 また、コールセンターならぬ「メールセンター」とやりとりをすれば、 電話での深いコミュニケーションに劣らない、 意思疎通のキャッチボールさえ可能なのだ。 ●モバイルは連動が不可欠 今まで、モバイルが連動に適しているという話をしてきた。 が一方で、モバイルは連動しないと大きな効果が望めない、 まだまだ弱いツールであるともいえる。 モバイルには、TV や PC と同じく画面というものがある。 が、かなり小さく、見込み客を印象づける力は弱い。 また、文字入力による双方向性があるものの、 大多数の人にとってはキーボードに比べると効率が相当落ちる。 また、パケット代に敏感な層も多く、 サイトやメールの情報も大量には伝達しにくい。 さらに、各キャリアの公式サイトがあるものの、 TV の人気番組のような圧倒的な幅での告知力を持つわけではない。 モバイルは「連動」に最適であると同時に、 「連動」しないとその能力を引き出しにくいツールでもあるのだ。 モバイルの「連動」、すなわちリアル連動の重要さを理解いただけたと思う。 次回はより具体的にリアル連動について解説しよう。 |