![]() ![]() ![]() ![]() 電子透かしでリアル連動この記事のURLhttp://japan.internet.com/allnet/20050624/6.html
著者:西田 徹
国内internet.com発の記事
●「守り」ではなく、「攻め」に透かしを活用
お札に使われている透かしは日本が誇る「守り」の技術と言えるだろう。 スキャニングと印刷に関していかに高度技術が普及しても、 紙に透かしを入れることは難易度がきわめて高い。 そしてデジタル時代の今、 電子透かしというものもすでに登場しているのは想像に難くない。 実は、電子透かしも「守り」の技術なのだが、 お札のようなアナログの透かしとは使い方が異なる。 まずは、電子透かしは我々一般消費者の目には認知できない。 誰にわかるように入れるかというと、透かしを入れた当事者である。 これが何の役に立つのだろうか。 それは、著作権保護の場面である。 芸術的価値の高い写真をネット上で販売して100人が購入した、 という仮想例で説明しよう。 ある日、その写真が無断で再販売されているのを発見した。 著作権無視の典型例だ。 でもあわてることはない。 100枚販売した写真は見かけは全部同じでも、 100種類の異なる ID で電子透かしを入れておいたのだ。 透かしを読み取ると、 それは千代田区在住のA氏に販売したものであると判明した。 即座にA氏に対して損害賠償の通告を行うことができたのである。 このように透かしはアナログであれ、 電子的なものであれ、「守り」に力を発揮するものであった。 ところがモバイルマーケティングの世界では、 電子透かしは「攻め」の役割を期待されているのである。 ●モバイルマーケティングで「攻め」に活躍する電子透かし 電子透かしがモバイルマーケティングでどう役立つのか。 それはリアルからモバイルへと連動させる場面である。 モバイルは常に携帯される電子機器であり、大きな可能性を秘めている。 しかし、そのコミュニケーション能力は高いとは言えない。 よって他のコミュニケーション手段と「連動」することがきわめて重要になる。 リアルからモバイルへの連動方法の歴史を振り返ってみよう。 最初はポスターなどに表示した URL を消費者に手打ちしてもらうしか方法がなかった。 次に登場したのが空メールである。 URL 入力よりも手軽なメール配信を用いて、 特定アドレスへ空のメールを送ってもらい、 即座に URL 入りの返信メールを送るという方法である。 そして、2次元バーコード(QR コード)を、 モバイルに内蔵したデジカメで撮るという方法も普及し始めている。 その次に来るのが電子透かしだと言われている。 2次元バーコードのように「ここに情報がありますよ!」と訴えるのではない。 一見、ただの写真やイラストなのである。 しかし、これをデジカメで撮って専用のソフトで処理することで、 URL やメールアドレスをはじめとした、 豊富な情報提供が簡単な操作で提供可能なのである。 具体的なモバイル電子透かし技術のラインナップに関しては、 検索サイトで「電子透かし AND モバイル」といったキーワードで検索して、 情報収集すると良いだろう。 ●将来は動画や音楽にまで応用可能 電子透かしは原理的には、 デジタルで表現するものなら何にでも入れることが可能である。 現在開発が進んでいるのは、静止画像に電子透かしを入れるというもの。 これ以外にも、動画や音楽などにも透かしを入れることが可能なのだ。 こんな将来が来るかもしれない。 デジタル音源のラジオから流れてきた音楽が気に入ったら、 それを手元のモバイル端末でキャッチ(電子透かしを判定)する。 すると画面には音楽コンテンツ購入のページが表示されるというわけだ。 またデジタルテレビの討論番組を見ていて、自分も意見を言いたくなった。 モバイル端末で動画をキャッチ(電子透かしを判定)するとメール画面が立ち上がり、 テレビ局の「ご意見募集」アドレスへのメール送信が即座に可能になるというわけだ。 電子透かしとモバイルの融合。これから注目すべきテーマのひとつと言えるだろう。 |