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モバイルオンリーユーザーこの記事を読んでいる皆さんは、モバイルに興味関心を持っていて、
同時に PC というツールを使いこなしてインターネットに接続している。
おそらくモバイルと PC の併用ユーザーだろう。
原理的には3種類のインターネットユーザーが考えられる。 PC は使うがモバイルは使わない PC オンリーユーザー。 次に PC とモバイルの併用ユーザー。 そしてモバイルオンリーユーザーだ。 ただし最近のモバイル普及率を考えると、 最初の PC オンリーユーザーは極めて少数と考えられる。 では、モバイルオンリーユーザーはどの程度存在するのだろうか。 ●「最近では、パソコンでもインターネットができるんですか?」 オムロンの竹林氏と私の共著「モバイルマーケティング進化論」(日経 BP 企画)から、関連する情報を抜粋しよう。 楽天市場の店舗で積極的にモバイルに取り組んでいる「あ!お花屋さん」という店がある。 そこで、 モバイルでページにアクセスしてきたユーザー166名に対してアンケートをとった。 Q パソコンとモバイルを使い分けていますか? A1 パソコンでもアクセスをしている → 42% A2 モバイルだけ → 58% なんと、 この場合はモバイルユーザーのうち約6割がモバイルオンリーユーザーだと言うのである。 ちなみにあるモバイル関連の識者は、 モバイルオンリーユーザーを4割程度と推定していたので、 そう大きな違いはなさそうである。 おおざっぱに言って、 「約半分はモバイルオンリーユーザー」と言えそうである。 話を「あ! お花屋さん」での調査に戻そう。 フリーコメント欄には、象徴的な書き込みがあったそうだ。 「最近では、パソコンでもインターネットができるんですか?」 併用ユーザーからは想像もつかない世界が確かに存在しているのである。 我々は「モバイルだと文字入力が面倒でしょう?」と心配するが、 モバイルオンリーユーザーは、 それしか知らないので比較のしようがない。 また、彼らから見ると、 キーボードをブラインドタッチで叩く我々は、 「大道芸人」のように見えているのかもしれない。 「画像が小さくてわかりにくいでしょう?」、「接続速度が遅いでしょう?」。 これらの心配も大きなお世話なのだ。 彼らは PC インターネットと比較した視点など持っていないのだから。 ●消費活動の核になりつつあるモバイルオンリーユーザー モバイルオンリーユーザーの存在を統計的・理論的には十分に認識していた私だが、 先日ショッキングな場面に出会った。 とある企業の営業マンの方たち約10名に面談をしたのだが、 彼らの100%がある種のモバイルオンリーユーザーだったのだ。 「ある種」と断りを入れたのは、 彼らは PC インターネットで Web を見ることはしている。 が、メールソフトは一度も立ち上げたことがなかったのである。 「メールはやらないのですか?」と質問すると、 ほぼすべての方がモバイルのメールをプライベートに使っていたのである。 ちなみにこの営業マンの方たちの多くは20代後半の男性であった。 この事実は2つの視点から解釈できる。 まずは自社の販売員のリテラシーについてだ。 これからの販売活動は、 電話やファックスや訪問に加えて「インターネット」を活用すべきことは火を見るより明らかだ。 が、 このモバイルオンリーユーザーの存在を前提にすると、 その「インターネット」とは、 PC ではなくモバイルを指すのかもしれない。 あるいは併用が必要となるのかもしれない。 もう1つ言えることは、 目の前にいるモバイルオンリーユーザーの営業マンたちは、 お客様たちの相似形なのかもしれないということだ。 つまり、「インターネット」を販売に活用しようと試みても、 そもそもモバイルでしかネットをやってない層には PC インターネットは無力だ。 今は若くて年収も少ないモバイルオンリーユーザーたちがこれから経済力を高めてゆくことを考えると、 企業はモバイルでの販売活動をもっと真剣にとらえるべきである、 と改めて確信した次第である。 しかもその際は PC インターネットの視点に縛られることなく、 売れる仕組みを設計する必要があるのだ。 具体的には20代前半の人をプロジェクトの責任者に抜擢したり、 モバイルオンリーユーザーへのグループインタビューを繰り返すなどの策が考えられるだろう。 関連テーマ 最新トップニュース
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