次世代 WLAN に光、『802.11n』規格案に賛成多数今より格段に高速な次世代の Wi-Fi 技術『IEEE 802.11n』規格が、策定に一歩近づいた。意見を異にしていたグループが11日、802.11n 開発プロセスおよび普及の促進団体 Enhanced Wireless Consortium (EWC) の提示した妥協案に賛成票を投じたからだ。
EWC の規格案は、同団体のメンバー Intel と Atheros および Broadcom の3社が中心となって作成したもので、11日の投票で40対0 (棄権2) の圧倒的な支持を得た。これを受け、ネットワーク規格などを制定する 米国電気電子学会 (IEEE) の作業部会 IEEE 802.11 Working Group は、ハワイで開催する会議 (1月15日-20日) で、同案を業界標準規格として定めるかどうか正式討議を行なう。 Wi-Fi は、無線 LAN (WLAN) の標準規格「IEEE 802.11」の消費者への認知を深めるため、業界団体 Wi-Fi Alliance (旧称 WECA) がつけたブランド名だ。同業界は、802.11n 規格について、高速で「デッドスポット」も少なく、かつ映像や電話などにも使える利点を消費者に提供できることから、Wi-Fi に新しい息吹を入れるものと期待している。伝送速度で言えば、『802.11g』の4倍ないし5倍、そして現在いちばん普及している『802.11b』と比べると50倍以上もの高速性を備えることになる見込みだ。 IEEE 802.11 Working Group は、ハワイにおける会議で EWC 案を投票にかける可能性がある。同案が可決された場合、IEEE として最終承認する前に、同会議で作成された書類は全て、コメントできるよう加盟メンバーに配布されねばならない。こうした手続きが必要なこともあり、最終承認は早くても2006年末になりそうだと、Atheros の CTO (最高技術責任者) Bill McFarland 氏は予測する。 しかし、高速性で人気の高い 802.11n を使った製品で売上を増やしたい企業は、年末を待たずに製品を発売するだろう。McFarland 氏によると、802.11n 規格草案に基づいた製品が夏前に市場に出る可能性があるという。規格草案に基づいた製品の発売は、WLAN 業界で一般的になっているからだ。たとえば 802.11g についても、同規格の正式承認前に、数社が規格草案に基づいた製品を発売していた。 いずれ 802.11n は、Wi-Fi 技術に対する関心を家庭内のあらゆる所に拡げるものと見られている。McFarland 氏は、高速な 802.11n 規格が家庭における高品位ビデオやワイヤレス VoIP の導入を促すとともに、その他の機器についても有線接続に取って代わるものが増えると予想している。 最新トップニュース
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