ソフトウェア最大手 Microsoft が、デジタル音楽プレーヤー分野で遅れをとっていることを嫌い、独自の再生プレーヤーを開発する構えだ。そんな記事を複数のメディアが伝えた。
こうした観測報道に火をつけたのは、Microsoft 自身だ。同社は昨年12月、デジタルメディア ソフトウェア部門と『MSN Music』サービスを Entertainment & Devices 部門に組み入れる事業再編を行なっている。専門家たちはこの動きについて、Apple Computer の『iPod』に対抗する戦略だとの見方で一致している。
Microsoft の広報担当者は取材に対し、「先の (全社および Entertainment & Devices 部門における) 事業再編は、当社のエンターテインメントに関する取り組みに、より大きな力を与えることを狙ったものだ」と述べたのみで、デジタル音楽プレーヤーについて明確な返答を避けた。しかし、次のようにも語った。「当社は、顧客のデジタルライフスタイルの拡大に繋がる技術や製品およびサービスについて、革新と投資を熱心に進めている」
Microsoft が計画中の装置については、『XBox 360』を軸に展開するものになる、との見方が強い。
XBox は、同社が26日に発表した2006会計年度第2四半期 (2005年10月-12月期) 決算で好調な売上を記録しており、今後もユーザー増加が確実なようだ。
Yankee Group のアナリスト Laura Didio 氏は、次のように述べている。「(XBox などで) 若い世代のユーザーを囲い込めれば、それらユーザーが Apple に乗り換える可能性は低い」
同じく Yankee Group のゲーム機市場担当アナリスト Mike Goodman 氏は、XBox 360 について、デジタル音楽プレーヤーの展開を始める上で申し分ないプラットフォームだと見る。
同氏は、XBox が「最初から家庭用エンターテインメント向けに設計されている」と指摘した。具体的な例を挙げると、Xbox 360 は様々なメディア利用方法を持ち、DVD や CD を再生できるほか、パソコン上にあるコンテンツにもアクセス可能で、さらには iPod などデジタル音楽プレーヤー上の楽曲データも再生できる。