昨年9月、日本企業のACCESS が PalmSource を3億2400万ドルで買収しており、今回発表した Linux ベースのモバイル機器用プラットフォーム ALP は、その成果といえる。同プラットフォームは Linux カーネルを用いているというだけではなく、多数のオープンソース技術も備えている。
そのひとつが、オープンソースの GUI ライブラリ『GIMP ToolKit』(GTK+) だ。同ライブラリは、人気の高い Linux デスクトップ環境『GNOME』(GNU Network Object Model Environment) も用いている。そのほか、オープンソースのストリーミング メディア フレームワーク『Gstreamer』、組み込みデータベース エンジン『SQLite』といったオープンソースの技術要素を含んでいる。
ALP はさらに、PalmSource のメッセージ コミュニケーションおよびテレフォニ ミドルウェアに加え、『PIM』『HotSync』『Palm Desktop』といったモバイル アプリケーションなど、従来から PalmSource が持っていた技術も備える。
また ALP は、ACCESS の技術『ACCESS NetFront ブラウザ』も組み込んでいる。
PalmSource の事業開発担当副社長 Albert Chu 氏は取材に対し、「ALP はほとんど新規に開発した。これは間違いなく Palm OS for Linux の新たな進化で、同じ路線上にあるものだ」と語った。
Palm OS の今後が Linux に向かうとはいえ、PalmSource は Linux 以外のユーザーを見捨てるわけではない。
Chu 氏は、次のように述べている。「ALP は従来の Palm OS と、アーキテクチャ面で大きく異なる。(サードパーティ アプリケーションなど、従来の Palm OS を取り巻く) エコシステムが立ち往生しないよう、われわれが常に気を配り続けてきたことの1つが、エミュレーション層だ。そのため、Palm OS 5.x 用アプリケーションでも、エミュレーション層を介して ALP で動作する」