まもなく『CTIA Wireless 2006』開幕、注目の話題は?ラスベガスで5日に開幕するワイヤレス技術見本市『Cellular Telecommunications & Internet Association (CTIA) Wireless 2006』は、最先端の通信機器などの展示内容を目当てに、モバイル機器の愛好家から企業役員まで、少なくとも4万人が詰めかける大型イベントだ。
CTIA Wireless は、ワイヤレス業界で最も評価の高い見本市で、より優れたコミュニケーションを実現する技術や携帯機器を展示する場としての役割を果たしてきた。 そこで、今年の CTIA Wireless で注目を集めそうな話題を、2つだけ選んで取り上げてみよう。 まずは『WiMAX』技術についてだ。WiMAX とは『IEEE 802.16』系列の規格を指す名称で、元々は固定ワイヤレス技術として生まれた。つまり、一般家庭や企業などのエンドユーザー施設に、物理的な加入者線を敷設しなくとも、ブロードバンド環境を提供できる手段としての利用が見込まれていた。 しかし 802.16 系列規格には、固定ワイヤレス用途の『IEEE 802.16-2004』とモバイル用途の『IEEE 802.16e』が存在し、後者は今まで以上の広帯域化が必要になる今後の移動体通信インフラを担う可能性がある。IP ネットワーク出自という性格を持つモバイル WiMAX と、デジタル化や IP 化が進んでいるものの、あくまでも回線交換ネットワークに由来する 3G などの既存携帯電話ネットワークおよびその発展技術のどちらが主流になるかについて、現在注目が集まっている。 こうした移動体通信インフラの完全 IP 化に賭けるシステムベンダーにとって、今回の CTIA では WiMAX が話題の中心となるだろう。 加入者線 (ラストワンマイル) のワイヤレス化ソリューション会社 SOMA Networks 社長 Greg Caltabiano 氏は、2つの技術のどちらが優れているかという考え方は間違っていると指摘する。 「問題は、もはや WiMAX が市場に登場するか否かではない。WiMAX がある程度成功するか否かどころか、どれほどの成功を収めるかが問題だ」と Caltabiano 氏は語る。 さて、WiMAX に限らず、モバイル仮想ネットワーク事業者 (MVNO) も、企業や消費者にとって大きな意味合いを持つ話題といえる。こちらも、今度の CTIA で注目を集めそうだ。 MVNO は、新たな種類の移動体通信サービスプロバイダで、自社の移動体通信インフラを持たず、大手通信事業者から設備を借り受けて、通話およびデータ通信サービスを提供する。 MVNO の特徴は、かなり範囲の狭い特定の市場ニーズに合わせて、カスタマイズした端末やサービスを提供する点だ。 MVNO の中で最も有名な事例は、『Mobile ESPN』だろう。 Mobile ESPN は、スポーツ ネットワークの ESPN が提供するサービスで、今年2月から始まっている。同サービスでは、Sprint Nextel の通信インフラを利用する。また販売チャンネル契約は、現在 Best Buy と結んでおり、スポーツに熱狂する人々が、簡単に試合結果などにアクセスできる SANYO 製の特別仕様端末を販売している。Mobile ESPN は、まさにスポーツ満載のサービスだ。 ESPN の広報担当 Rebecca Gertsmark 氏は Mobile ESPN について、Sprint とは別に提供するサービスと述べ、MVNO 自身が契約や請求業務からアフターケアまで、サービスにまつわる全業務を行なう点を強調した。 「規模の大きな通信事業者は、単一分野のニーズを満たす組織ではない。そうした事業者は、万人向けの汎用サービスでなければならない」と Gertsmark 氏は述べている。 関連記事 最新トップニュース
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