japan.internet.com
モバイル2006年4月7日 14:00
文字サイズ文字サイズ小文字サイズ中文字サイズ大

米国通信市場の動向予測に見る、固定電話業界の苦境

この記事のURLhttp://japan.internet.com/allnet/20060407/12.html
著者:Tim Scannell
海外internet.com発の記事
固定電話から VoIP や携帯電話といった他の通信サービスに乗り換える利用者が増加しており、固定電話業界は間もなく苦しい局面を迎えようとしている。

調査会社 eMarketer は最近発表した調査レポートで、米国の VoIP 利用世帯は、2005年の520万世帯から、2006年末までには960万世帯、そして2010年には3260万世帯に達するとの予測を示した。2010年には、ブロードバンド利用世帯の40%近くが、VonageAT&T などの VoIP システムを使うことになるという。

危機を迎えているのは、現在1900億ドルの売上規模を持つ固定電話産業だ。固定電話会社は、ケーブルサービス会社やインターネットサービスプロバイダ (ISP) などの躍進により、利用者も売上も減少する見込みだ。

調査レポートを執筆した eMarketer の上級アナリスト Ben Macklin 氏は、声明の中で次のように語った。「VoIP 市場では、熾烈な競争が巻き起こりつつある。焦点となるのは、市場規模がおよそ3000億ドルにおよぶ通話/映像放送/データ通信の、いわゆる3点セット (トリプルプレイ) だ」

通信業界団体の米国電気通信工業会 (TIA) も、米国における VoIP 市場の動向を調査しているが、こちらの予測値は、eMarketer の数字と比べてやや控えめなものとなっている。

TIA は2月、今後 VoIP 利用世帯数は年平均増加率43.9%で増え、2009年には1800万世帯に達するとの予測を示した。ただし TIA は、SkypeMicrosoft (NASDAQ:MSFT)、あるいは Yahoo! (NASDAQ:YHOO) などが提供しているパソコン間音声通信を、VoIP 通信サービスとして数えていない。

固定電話業界の先行きが暗いという話は、なにも今に始まったことではない。TIA が3月に発表した電気通信トランスポートサービス市場の調査によれば、過去5年間に渡り、固定電話の売上規模と加入者数は、マイナス成長を続けているという。

同調査で TIA は、2005年に携帯電話の加入件数が1億9450万件に達し、固定電話の1億7210万件を上回ったとの数字を示した。これは米国国民の3分の2以上が、何らかの携帯通信サービスに加入していることになる。

TIA は同調査の中で、2009年には携帯電話の普及率が88.3%におよび、加入件数は2億7000万件に達すると予測している。
japan.internet.comのウエブサイトの内容は全て、国際法、日本国内法の定める著作権法並びに商標法の規定によって保護されており、その知的財産権、著作権、商標の所有者はインターネットコム株式会社、インターネットコム株式会社の関連会社または第三者にあたる権利者となっています。
本サイトの全てのコンテンツ、テキスト、グラフィック、写真、表、グラフ、音声、動画などに関して、その一部または全部を、japan.internet.comの許諾なしに、変更、複製、再出版、アップロード、掲示、転送、配布、さらには、社内LAN、メーリングリストなどにおいて共有することはできません。
ただし、コンテンツの著作権又は所有権情報を変更あるいは削除せず、利用者自身の個人的かつ非商業的な利用目的に限ってのみ、本サイトのコンテンツをプリント、ダウンロードすることは認められています。

Copyright 2012 internet.com K.K. (Japan) All Rights Reserved.