業界団体 Bluetooth Special Interest Group (Bluetooth SIG) は6日、近接無線技術『Bluetooth』の認知度調査結果を発表した。同調査は、Bluetooth SIG が調査会社 Millward Brown に依頼して実施したものだ。
Bluetooth が誕生した当初、応用範囲はあまり広くなく、認知度も低かった。しかし Bluetooth SIG の発表によると、対応製品が増えるに従い、Bluetooth で携帯電話とヘッドセットをつなぐという応用例以外にも、ゲームやネットワーク構築や音楽ストリーミングといった新しい応用形態に関する認知度が、世界各国で高まっているという。
Bluetooth SIG エグゼクティブディレクタの Michael Foley 氏は、発表の中で次のように語った。「需要と供給が支配する世界では、往々にして製品の入手性と消費者意識は酷似する。Bluetooth 技術も例外ではない。Millward Brown による調査が示した消費者需要の上昇は、最近、週1000万台に達した Bluetooth 製品出荷数の高まりと一致する。消費者が Bluetooth について聞いたことがあるだけでなく、より先進的な応用形態で利用していることが分かり心強い」
同意識調査は2003年から実施しているもので、米国、イギリス、ドイツ、日本、台湾における18才から70才の消費者を対象に、Bluetooth に関する認知度/考え方/利用状況を調べている。今回発表したのは、2005年の結果だ。調査結果によれば、Bluetooth に対する認知度の伸びが最も大きかったのは米国だという。米国で Bluetooth という名前を少なくとも知っていると回答した割合は、2003年の22%、2004年の41%を経て、2005年はついに半数を超える58%に達した。同調査では、米国において Bluetooth の認知度が、『Wi-Fi』の62%に次いで高かったとしている。
しかし、ほかの調査対象国ではもっと Bluetooth に対する認知度が高い。イギリスとドイツでは平均88%、日本と台湾では67%という数字が出ている。
ほかにも、台湾では回答者の3分の2以上が、1台以上の Bluetooth 対応機器を所有していると答えた。また日本では、Bluetooth 対応機器の数が比較的少ないにもかかわらず、Bluetooth 対応ならば余分にお金を払っても良いという意向が最も強かった。
なお調査対象国全体の Bluetooth に対する認知度だが、2004年の60%から2005年は73%に増えたという。
「ワイヤレスヘッドセットと携帯電話という応用形態は、今後も人気を保つだろうが、2006年の目標は、それよりもはるかに多くのことが Bluetooth で行なえるという点について、一層の周知を図ることだ」と Foley 氏は語った。
Bluetooth SIG は先ごろ、MB-OFDM (直交周波数分割多重) 方式の『Ultra Wide Band』(UWB) 技術を統合し、Bluetooth の高速化と広帯域化を推進すると発表している。そのため Bluetooth SIG は、MB-OFDM 方式の UWB 技術を推進する業界団体 WiMedia Alliance と協力していく。