この2と3の間には極めて大きな溝があり、それがキャズムと呼ばれるのである。賢明なユーザーであるアーリーアダプターが購入してくれている以上、性能や価格はすでに OK のレベルなのである。つまり企業としては、やれることの大半は終わっているのだ。でもなぜかマジョリティは未だ使ってくれない。これは深刻な悩みである。
ではどうすれば良いのか。キャズム理論の提唱者である Geoffrey A. Moore は、以下のような戦略を提唱している。まずはマジョリティをそのままとらえるのではなく、それを細分化(セグメンテーション)せよというのである。そしてターゲットカスタマーを絞り込み、その中での圧倒的な成功事例(導入事例)を作るのである。セグメントには必ず隣のセグメントが存在する。起点となったセグメントでの成功は隣のセグメントに波及しやすい。そうやって陣地を徐々に拡大するかのようにしてマジョリティ全体をとらえるのである。