USB 技術の推進組織 USB Implementers Forum (USB-IF) は Intel Developer Forum において、いよいよ『Wireless USB』(ワイヤレス USB) 仕様適合性の認定準備が整ったと発表した。ワイヤレス USB とはその名の通り、USB 接続を無線化する技術で、絡みあう配線に頭を悩ますことなく周辺機器を利用できる。
携帯機器や周辺機器のワイヤレス接続技術としては、すでに『Bluetooth』が存在する。しかし Bluetooth は、携帯電話のワイヤレス イヤホンや、マウスおよびキーボード以外に見かけることが少ない。
USB-IF の会長兼社長で、Intel の技術ストラテジストを務める Jeff Ravencraft 氏によると、問題はワイヤレス USB が近接域で480Mbps のデータ転送速度を実現するのに対し、Bluetooth は1Mbps にとどまることだという。
こうした特徴から、Bluetooth は大量のデータ転送用途に向かない技術となっている。
「Bluetooth は、バッテリ効率が良くない。データ転送の観点で見ると、(ワイヤレス) USB は Wi-Fi に比べて10倍、さらに Bluetooth に比べて50倍から70倍効率が良い」と Ravencraft 氏は述べた。
現段階では、データを受信するレシーバ付きの USB ドングルが必要となる。そしてデジタルカメラのような機器から、データ受信用 USB ドングルを装着したコンピュータに、写真データを直接送信するといったことが可能だ。
Ravencraft 氏によると、将来的にはコンピュータメーカーが、マザーボード上にワイヤレス USB 送受信モジュールを実装するという。同氏は、ワイヤレス USB 対応のデジタルカメラや携帯電話が、今年のクリスマスまでには市場に出回るだろうと予測する。それに続いて、ワイヤレス USB 対応コンピュータが市場に登場すると、Ravencraft 氏は見込んでいる。