![]() ![]() ![]() ![]() ケータイはインターネット接続のメイン端末?この記事のURLhttp://japan.internet.com/allnet/20061201/8.html
著者:栂野延利
国内internet.com発の記事
少し前に総務省平成17年通信利用動向調査の結果として、インターネット利用を携帯電話などのモバイル端末からのみ行う人数がパソコンのみから利用する人数を超えたとの発表がありました。
具体的にはモバイル端末からのみが1,921万人(22.5%)、パソコンからのみが1,585万人(18.6%)となっており、ついにモバイルコンピューティングがネットアクセスの主流となる時代が到来したのかと感慨深いものがありました。もちろん両方の端末からアクセスする人数は4,862万人(57.0%)いるわけですから、半数以上のネットユーザーは状況に応じて端末の使い分けをしていると考えられます。 ただネットアクセス端末を状況に応じて使い分けるユーザーに着目すると、実は「モバイル端末とパソコン、どちらをメインとして使用するのか?」というところが非常に重要なポイントではないかと思うのです。 自分のまわりの学生、OL、主婦の方々をみると、朝起きる目覚まし時計として携帯を使い、起きたらすぐベッドの中でメールチェック、通勤・通学途中に携帯電話でメールやサイトアクセス、また夜寝る前にもベッドの中で友人や恋人とのメールのやりとりを行うなど、ネットアクセスのメイン端末が携帯電話からとなっている人が多くなっていることを実感します。大手ゼネコン勤務のYさん(27)は「疲れて家に帰ってからパソコンの電源を入れるのも面倒くさい。パソコンが立ち上がるまでの待ち時間で携帯メール書けちゃうし。」との理由で平日は友人とのやりとりなどでパソコンを使うのを休止中でした。また東京近郊に住む主婦Uさん(29)はすぐ側にパソコンがあるにも関わらず、テレビを見ながら携帯電話で友人とのメールのやりとりをしています。 平成18年情報通信白書のデータからも、携帯電話からのインターネット利用者のうち、「毎日少なくとも1回は利用」する層はパソコンからの利用者と比べ多く、55.3%と過半を超えています。これに「週に少なくとも1回は利用」する層は18.9%で、両者を加えるとパソコンとほぼ同様に約7割(74.2%)が週1回以上、携帯電話でインターネットを利用していることになり、自分のまわりのリサーチ結果はあながち外れていないのではないかと思うのです。 「生活環境のあらゆる場所に情報通信環境が埋め込まれ、利用者がそれを意識せずに利用できる」ユビキタス社会においては、まず簡易なユーザーインタフェースが重要であると言われています。携帯電話端末はボタン数も少なく(テレビのリモコンよりも少ないですね!)またインターネットの接続は端末購入時にショートカットボタン一つで繋がる状態で販売されています。最近の携帯端末はユーザー辞書学習機能が充実しており、携帯電話で文章を書くことに慣れているユーザーはパソコンのキーボードを使って書くよりも早いと豪語するぐらいです。 10月24日からの携帯番号ポータビリティ開始に伴う事業者間競争の結果として、顧客囲い込み戦略としてのパケット定額制へのユーザー移行が加速していくものと考えられます。パソコンでのインターネット接続においては、ADSL などによる利用料金定額制と接続速度の高速化がインターネット接続ユーザーの爆発的な増大を後押ししました。今後携帯電話によるインターネット接続速度は一層高速化されることが既に通信事業社から発表もされており、このような状況を考えるとモバイル端末をメイン端末としてネットアクセスするユーザー数比率は一層上がっていくのではないでしょうか。 本コラムでは、このようなインターネット接続におけるメイン端末としてのポジションへと確実に向かっている携帯電話に関し、それを取り巻くビジネス環境や技術、サービス、マーケティング手法等に着目してお話していこうと思います。 |