特に Jobs 氏は今回、3つの「革命的な製品」を発表すると切り出して来場者の期待をあおった。その3つとは、携帯電話、ワイド画面の『iPod』、そしてインターネット通信デバイスだ。
しかし、これは Jobs 氏独特の表現であり、実際それら3つはすべて『iPhone』という1つの製品を指すものだった。この発表に会場は幾度も喝采に沸き、業界内を飛び交っていた憶測にも終止符が打たれた。
Jobs 氏によると、iPhone は2年半前から開発を進めていたという。これは Apple の変化を示す1つの兆候だ。もう1つの変化は社名変更で、同社は Apple Computer から Apple Inc. に名称を改めることになった。
Jobs 氏は、他のベンダーが「スマートフォン」と呼ぶものを、「基本的な機能さえ使いづらく」、Web ブラウザもまだ「赤ん坊」レベルだと切って捨てた。
iPhone は、OS に『Mac OS X』を採用し、3.5インチのワイド画面を備えた携帯電話で、『iPod』やインターネット通信デバイスとしても機能する。Job 氏は、元 Apple のフェローで、技術パイオニアの Alan Kay 氏の意見に賛成する。Kay 氏は30年前、「ソフトウェアに真剣に取り組もうとするなら、独自のハードウェアを構築すべきだ」と述べていた。
Jobs 氏は、4GB 版の実機を使い、『iTunes』を介して音楽や動画をダウンロード/再生したり、Apple の Web ブラウザ『Safari』でネットサーフィンをしたりして、iPhone の機能を披露してみせた。
Jobs 氏によると、Apple の「マルチタッチ」スクリーンでの入力は、従来のタッチスクリーンに比べてはるかに確度が高いという。写真や楽曲のリストをスクロールするには、iPhone スクリーンの下部に沿って指を走らせればよい。同じ要領で連絡先もスクロールできる。