携帯・ワイヤレス2007年2月9日 10:00
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携帯インターネット利用とパケット定額制の進化

この記事のURLhttp://japan.internet.com/allnet/20070209/26.html
著者:栂野延利
国内internet.com発の記事
新パケット定額料金
NTT ドコモが、3月より PC 向け Web サイト閲覧も見放題となる料金プランを開始すると発表しました。バックボーン整備の関係との説明でずっと対象外であった PC サイト(Web サイト)閲覧も、これでやっと全ての携帯電話キャリアで定額制の対象となることになります。

しかし、実際の携帯ユーザーが携帯キャリアの戦略により今現在置かれている状況を見ると、例えば au の EZ web では Google の検索窓がトップメニュー最上位に配置されており「携帯公式サイト」「携帯非公式サイト(勝手サイト)」「PC サイト」の順で検索結果が表示されるようになっていて、簡単にまた半ば無意識に PC サイトにリーチすることがわかります。またソフトバンクモバイルや NTT ドコモでも、若干順番やオペレーションが異なりますがほぼ同様の順で検索結果が表示され、PC サイトに簡単にリーチできることがわかります。

このことから携帯ユーザーは、既に携帯キャリアから PC サイト閲覧の入り口を絶えず提供されている状態であると言え、そのような状況下においては今回のドコモの新料金プランは今後の携帯ユーザーの利用動向を推察すると避けては通れない道であったのではないでしょうか。

携帯インターネット・ビジネスモデルの変化
携帯キャリアによるトップメニューへの検索機能の追加後、公式サイトと非公式サイトの検索結果アクセス比率は公式対非公式が約3対7の割合であることがわかったそうです。
 
今までの携帯電話向けビジネスは EC など一部の例外を除き、殆どが公式サイトに依存した課金モデルで、携帯ユーザーは「情報」に月額料金を支払うことにあまり抵抗がありませんでした。これはユーザーの携帯電話利用開始時よりそのような文化が出来上がっていたためで、また無料で情報が提供される PC のウェブサイトに接する機会が少ないユーザーが多かったためと考えられます。

ただ、上記のように携帯ユーザーが日常的に PC サイトから無料の情報を得る機会が増えると、今までのように有料で情報を提供する公式サイト型ビジネスはそのビジネスモデルを見直す必要がでてくるでしょう。NTT ドコモの新パケット定額料金の出現は、実はコンテンツプロバイダーが直接ユーザーに課金する公式サイト型 B2C モデルの終焉を意味するかもしれません。

新しい携帯インターネット・アプリケーションの可能性
もちろんブラウザのユーザビリティなど改善すべき点は多々あり、まだ一般的には利用普及しているとは言えない状況ではありますが、携帯からの PC サイトアクセスがユーザーにとって日常的な行為となると、現在 PC インターネット上では実現しているが携帯では利用実現していないアプリケーションの利用が起こってくると考えられます。そして個人的には昨今の PC インターネットにおいて行動様式を大きく変えたものとして、「iTunes」と「Skype」を挙げることができます。

iTunes に関しては、携帯キャリア各社も音楽携帯としてその対抗アプリケーションを提供しており、あまり目新しさは無いのかもしれませんが、Skype に関してはようやく海外で Skype 対応の携帯電話が発表されたばかりで、まだまだ海外でも普及するかどうかは未知数です。

ただ Skype 対応携帯電話に関しては、携帯電話がもともとは電話というアプリケーションを機軸とした「コミュニケーション・デバイス」であったことを考えると、その中のインターネットアクセス機能上でのアプリケーションである「電話」機能を二重に載せるというジレンマはあるにせよ、国境・距離を越えて無料で通話できるアプリケーションを携帯電話という持ち歩けるデバイスで利用できることは個人的には非常に魅力的に見えます。

携帯キャリアにとってはたまったものではないでしょうが、今後携帯のパケット定額料金が PC のようにアプリケーションの制限を完全に受けなくなったとき、携帯電話 Skype のようなまったく新しいかたちのアプリケーションが出現するのではないかと思います。

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