「指、来たっすネ。」〜イー・モバイルが通信サービス開始を発表イー・モバイルは、2007年2月19日、同年3月31日より、HSDPA 方式を利用したデータ通信サービス「EM モバイルブロードバンド」を開始すると発表した。
代表取締役会長兼 CEO の千本倖生氏は、「2年に渡って進めてきたが、今日のこの日をずっと待ち望んでいた」と述べ、感無量といった表情でサービス・端末の紹介を行った。
千本氏は、1999年にイー・アクセスを創業し、ADSL 事業によりパソコンに「ブロードバンド革命」をもたらした。イー・モバイルの携帯通信事業の開始は、千本氏にとって、それ以来の「大きなチャレンジ」であり、イー・モバイルは、1994年のデジタルホン(現ソフトバンク)、ツーカーグループのサービス開始以来、13年ぶりの新規キャリアとなる。 また、千本氏は、現在の携帯電話は「高くて遅い」とし、イー・モバイルの答えは「高速定額」であると述べ、新サービスの「EM モバイルブロードバンド」が月額定額で提供される HSDPA のみを使用した高速サービスであることを強くアピールした。 サービス開始時の対応端末は、ワンセグに標準対応した Windows Mobile 5.0 採用の情報端末「EM・ONE(S01SH)」と、パソコンなどで利用できるデータ通信カードの「D01NE」が提供される。 「EM モバイルブロードバンド」は通信特化のサービスで、音声通話は現在のところ利用できない。このためどちらの端末も通話機能を有しない。 音声サービスに関しては、2008年3月に NTT ドコモからのローミング提供も受けた上で開始される予定であることが、先に発表されている。 「EM・ONE」は、とにかく細部にまでこだわった端末であり、ワンセグや4.1インチのワイド VGA 液晶、フルキーボードなどを備え、デュアルスライドという複雑な本体構造を採用しながらも、18.9mm という薄さを実現した戦略的な情報端末だ。 非常に意欲的な「EM・ONE」ではあるが「これは始まりに過ぎない」と、携帯通信事業へのさらなる意欲を示して締めた千本氏に続いて、「EM・ONE」の開発で協力した各社の代表が登壇し、開発の経緯を語った。 まず、3GSM からプライベートジェットで駆けつけたという QUALCOMM の CEO である Paul E.Jacobs 博士が登壇した。 Jacobs 氏は「千本さんと何度も話し、彼の熱意を強く感じた」と千本氏の意気込みと開発の苦労を語った。また、EM・ONE を使用した感想として「消費者は興奮するだろう」と述べたが、千本氏と同じく「これは始まりに過ぎない」と、これからも協力関係を続けていくことを示唆した。 続いて、「EM・ONE」の開発メーカーである、シャープの代表取締役副社長、松本雅史氏が登壇。「開発は1年ほど前からであったが、非常に熱意を持った要請を受けた」と、Jacobs 氏と同様に、イー・モバイルの熱意をアピールした。 当初、「EM・ONE」の厚さは 22〜23mm でスタートしたという。開発を進めていくうちに 20mm を切ったが、最終的に 18.9mm を実現したとのことだ。 次に「EM・ONE」の採用 OS である Windows Mobile の開発元であるマイクロソフトの代表執行役社長、Darren Huston 氏が登壇した。 マイクロソフトは、いわゆるスマートフォンを「コンバージ端末」と呼んでいるが、W-ZERO3 の成功以降、日本ではこのコンバージ端末が急速に増えていると Huston 氏は述べた。 最後に、千本氏に「私とは正反対の位置にいる若きベンチャー」と紹介され、ヤッパの代表取締役社長である伊藤正裕氏が登壇した。 「EM・ONE」には、ヤッパの3D技術を取り入れたコンテンツブラウザ「3D Box」が採用されている。「3D Box」では、ネットを介してイー・モバイルから提供される、映像などのコンテンツと、「EM・ONE」本体に保存されているドキュメントファイルなどを、直感的な操作で呼び出せる。 また、最後にはイー・モバイル初の広告キャラクターとして起用された、松下奈緒さんからのビデオレターと、その出演 CM が上映された。 彼女が出演する「指、来たっすネ。」というキャッチフレーズを採用した CM は、2007年2月20日よりオンエアとなる。
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