もしも Tower Records が存続していて、今回 Apple (NASDAQ:AAPL) と Starbucks が発表したニュースを耳にしていれば、無線通信による音楽のダウンロード販売を手がけるため、両社と手を組むこともできただろう。
Apple の CEO (最高経営責任者) Steve Jobs 氏は5日、製品発表イベント『Apple Special Event September 2007』において『iPod』シリーズの新モデル『iPod touch』を発表した。人気のスマートフォン『iPhone』をベースにした iPod が登場するとの噂は、しばらく前から流れていたが、ようやく現実のものとなった。iPod touch は iPhone をスリム化して電話としての機能を取り除き、音楽/ビデオ/インターネット機能をそのまま残したものといえる。
iPod touch で電話をかけることはできないが、同製品は無線 LAN 規格『IEEE 802.11b/g』に対応した無線通信機能を搭載している。イベントには Starbucks の創立者 Howard Schultz 氏も同席し、iPod touch や iPhone を持った客が Starbucks の店舗を訪れれば、店内で流れている曲を自動的に表示したり、楽曲の購入も可能になると発表した。これは、同日 Apple が発表した新たな楽曲販売サービス『iTunes Wi-Fi Music Store』の共同ブランド版を通じて行なうものだ。
Apple の新製品に目を向けると、iPod touch の厚みはわずか8mm で、iPhone より若干小さい。iPhone と同じタッチスクリーン インターフェースを搭載し、写真の表示やビデオの再生機能も変わらない。また、インターネットにアクセスするための Web ブラウザとして『Safari』を搭載する。Jobs 氏はいつも通り遠慮のない口調で「世界の七不思議の1つだと思う」と述べた。