携帯・ワイヤレス 2008年3月19日 09:00

上がる「効果」というハードル

著者: 中橋義博
2008年3月19日 09:00 付の記事
□国内internet.com発の記事

街は一気に春模様である。駅では卒業式と思われる袴姿の女性を見かけるようになり、オフィスの近くの竹下通りでは、制服ではなく私服の学生の数が増えている気がする。

この学生達が持っている携帯からサイトへアクセスが制限されると思うと、やはり複雑な気持ちである。(その辺りは以前書いたコラムを参照していただけると幸いだ)

一昔前では「無理」だと思われていた表現や技術がモバイルで利用出来るようになり、広告においても効果測定などでは PC との差は着実に縮まっていると感じている。

効果測定が以前より正確に測れるようになった昨今では、モバイル広告に求められる「効果」においても着実に変化が起きている。

私どもがサービスをスタートさせた時は、「サイトへの流入」を効果指標としている広告主様が多かった。

今までに掴んでいないユーザーを獲得するということが第一目標で、その結果として公式サイトならばキャリアメニューのカテゴリ順位を上げるための対策に行うというケースも多く見受けられた。

つまり、「クリック数が多い=効果が良い」という時代である。

もちろんモバイル専用の効果測定サービスなどもあまり無かったため、指標としてはこの形にならざるを得ないというところがあったのは事実だ。

一方で広告主様によっては PC の効果測定のツールを代用していたケースも多く見られた。

ある広告主様は発行しているメールマガジンに登録を誘導することで、どのキーワードや広告文がユーザーに響いているかという点を見るなど、様々な形で効果測定を行おうと努力をしていた。今考えるならば、古き良き時代だったのかもしれない。

その後は今も主流になっている会員獲得を基準とした CPA(Cost Per Action もしくは Cost per Acquisition)を効果の指標とするケースが増えてきた。

しかし、この CPA も「どの基準で見るか」という問題がある。

例えば、あるサービスプロバイダーはプロモーションを行った当月の CPA が良かったとしても、翌月測定すると退会が多く発生し当初の CPA から大幅に悪化してしまったが、一方別のサービスプロバイダーは当月の CPA は今ひとつであったとしても、翌月測定する退会数も少なく結果としては CPA が良かったというケースもあり得る。

一般的には「継続率」などとも呼ばれるが、CPA にこの継続率を加味して媒体の良し悪しを判断するケースも増えてきている。

現在では、この CPA と継続率だけではなくリアルビジネスを行っている広告主様では様々な効果測定基準などを設けている。

特に消費者金融の広告主様の場合は、効果測定の指標が厳しくなってきているように思う。

当初は、サービスへの資料請求数を効果と見ていたが、次にサービスへの申込率になる。

その後サービスに申込み審査を通った割合となり、現在は融資などの利用金額や融資残高までを見るようになってきている。

リアルにビジネスを行っている広告主様に関しては、このように効果を現時的に落とし込んで見ていくということは、ある意味当たり前なのかもしれない。

広告を提供している者としては、このように広告主様に対して絶えず効果を出し続けなければいけないという使命を帯びてしまっている。

そうでなければ、広告を提供している意味は無いのだ。この点を常に肝に銘じ、絶えず新しいことにチャレンジしていく必要を感じている。

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