Nokia のオープンソース戦略は他社にとって脅威となり得るか?大手携帯電話メーカーの Nokia は、世界的に見て導入数が多い携帯電話用 OS『Symbian OS』をオープンソース化する計画を発表したが、この動きは Nokia 自身のポートフォリオ戦略を前進させるにとどまらず、同市場のシェア拡大を狙う Microsoft や Google にとって脅威となる可能性もありそうだ。
Nokia は24日、4億1000万ドルを投じて Symbian の全株式を取得する計画を発表した。Nokia は以前から Symbian の大手株主だ。同社はこの買収により、新たなロイヤリティ フリーのモバイル端末用ソフトウェア プラットフォームの構築を図る。 また Nokia は同時に、同社が中心となって新たに組織した Symbian Foundation を通じ、Symbian OS をオープンソース コミュニティにリリースすると約束した (Symbian Foundation は、Nokia 製『S60』のリリースも予定している。S60 は、同社が5年前から提供している Symbian ベースのハイエンド端末用プラットフォームだ)。 世界的なシェアを持つモバイル端末用プラットフォームのオープンソース化というニュースにより、競争の激しいモバイルサービス業界全体に衝撃が走った。この業界では、移動体通信事業者と端末メーカーが、競争の中から一歩でも抜きん出ようと、ソフトウェア機能への関心を高めつつある。 今月は、携帯電話市場を揺るがすニュースがほかにもあり、Apple が人気のある『iPhone』の次世代版を発表した。また Web 検索大手 Google は、オープンソースのモバイル端末用 OS『Android』を今年後半にリリースするとの見方が広がっている。一方、非営利団体 LiMo Foundation による『Linux』ベースのモバイル端末用 OS 推進の勢いは、今後も増してゆく見通しだ。 なお Microsoft は、今回の Nokia の動きが及ぼす脅威について、否定的な見方を示した。同社広報担当によれば、Nokia による Symbian の買収は、むしろ Microsoft の戦略の正しさを裏付けるものと見なしているという。 Microsoft のグループ製品マネージャを務める Scott Rockfeld 氏は、取材に対して次のように述べた。「(Microsoft は) 既に、端末メーカー、通信事業者、開発者による『Windows Mobile』プラットフォーム向けの開発を支援するため、オープン プラットフォームのアプローチを採用している。今回の (Nokia による) 発表は、ソフトウェアとサービスこそが携帯電話の革新の原動力で、われわれが過去6年間に取ってきた方法論が正しかったことを証明するものに過ぎない」 「Nokia が既に Symbian 株の大半を保有していることから、短期的に大きな影響はない。そして長期的には、(派生バージョンによる) 分裂など、他のオープンソース OS が遭遇してきたものと同様の課題に Nokia 自身がさらされる」と、Rockfeld 氏は語った。 Nokia のオープンソース戦略は、Microsoft の Windows Mobile にとって打撃となる可能性があるだけではない。年内に Android のリリースを予定している Google 主導の団体 Open Handset Alliancea (OHA) への対抗策として、業界筋に印象づけている。 関連記事 最新トップニュース
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