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2008年8月18日 17:30

モバイル SEO を始める前に

第七回までは、各検索エンジンの特徴・基本対策と、ユニバーサル検索について紹介をしてきたが、今回からは5回に分けてモバイル SEO の応用的な対策方法について紹介する。

まず今回は、「モバイル SEO を始める前に」と題し、モバイル SEO 対策を始める前にやっておくべきことを紹介する。

よく、事業戦略を立てる上でのフレームワークとして3C(顧客、競合、自社)分析といったものが用いられるが、モバイルサイトの運営においてもこの3C分析によって現状を分析することが重要である。そこで、分析の際の視点を以下に紹介する。

●顧客(Customer)分析:
ユーザーがどういったワードで検索を行っており、中でもどういったワードでサイトに来訪すると最もアクションにつながるか、といった分析を行う。

まず、ジャンルごとにどのようなビッグ・ミドル・スモールワードがあるかを考える。ビッグワードとは、そのジャンルにおいて検索数が非常に多いワードのことを指すが、ジャンルによって、ジャンル名そのものの場合と具体名称の場合が存在する。

例えば、バイト系ジャンルの場合、“バイト”“アルバイト”といったジャンル名称の検索数が最も多いが、着うた系ジャンルの場合“着うた”というワードよりも、“EXILE”“浜崎あゆみ”などの歌手名の方が、検索数は多くなっている。

これは、ユーザー意欲の違いと考えられる。ダウンロードや購入という行動に直結する意欲の場合、具体名称での検索数が多くなり、バイトや旅行などの情報を収集する意欲の場合、具体性の弱いジャンル名称が検索されやすい。

その意味で、まずは自社のターゲットユーザーがどちらの意欲でアクセスしてくるかを考え、どういったワードでどこに着地させれば成果により近くなるかを考えることが必要である。

●競合(Competitor)分析:
競合がどういったワードで上位表示をしているか・目指しているかの分析を行う。

まず、自社のサイトが上位表示を狙っているターゲットワードにおける競合サイトの表示順位状況を調べる。また、それだけでなく、meta keywords タグ内のワードやリンク文字などを調べ、そのサイトがどういったワードで対策をしているのか調べることも重要である。

それにより、現状は上位に表示されていないが今後上位に表示されてくる可能性のある競合サイトを把握し観測しておくことが可能になる。常に競合の状況を把握し、先手を打とうとしていくことはもちろんのことながら、後手に回った場合でもすぐに対策ができるようにしておくことが必要である。

●自社(Company)分析:
自社のサイトおよび企業全体の分析を行う。

自社分析においては、対象サイトのヒット状況を調べることはもちろんのことながら、自社の開発リソース状況などを予め把握しておくことも重要なポイントである。

モバイル SEO の内部施策を実施するにあたり、開発リソースの確保は必須条件である。とはいえ、定常的な追加コンテンツ・企画の開発があるため、即座に確保することは難しいことが多い。

そこでまず、他の開発と絡めて着手しやすい部分が何であるのか、開発リソースの空きはどのくらい発生する可能性があるのかなどを把握することは、できる限り早期に結果を出すためには、非常に重要な確認事項である。

また、サイトの内部構造に関する分析、特にシステムの構造上改修が不可能な部分なども早めに洗い出しておくことが重要である。

特に、IP 制限、ユーザーエージェント制限、UID による制限など、クローラーがサイトに進入する上で必要不可欠となる部分が改修できない場合、ヒットすらされない可能性もあるため、モバイル SEO の具体的な施策を検討する前に対応しておくことが必要である。

以上見てきたのように、今回は、モバイル SEO を具体的に始める前にやっておくべきことを紹介した。

SEO 対策というと単純に上位表示を行うことを目標にしがちであるが、本来のサイトの目的である売上向上など事業の成長を目指すのであれば、まずはサイトの状況を正確に把握をしてから、戦略的に対策をすることが望ましい。そのため、まずは上記のような現状分析を実施することをお勧めしたい。

(執筆:モバイル SEO 事業部 事業部長 佐藤竜也)


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