![]() ![]() ![]() ![]() 【海外ケータイレビュー】T-Mobile G1―優れた第一弾この記事のURLhttp://japan.internet.com/allnet/20081115/4.html
著者:Wayne Rash
海外internet.com発の記事
「T-Mobile G1」(2年契約で179.00ドル)を使い始めると、その待望の OS を開発した Google とこのスマートフォンが切っても切れない関係にあることがわかる。優れた各種機能については後ほど紹介するが、G1を使い始めるにはまず gmail アカウントの設定が必要になる。これはセットアップ時に必須で、ない場合は作成する必要がある。
Google アカウント情報を使ってデバイスの設定処理が完了すると、複数の重要な分野で Apple の「iPhone」を大幅に上回る機能を実現しながらその制限の排除を目指した優れたデザインのデバイスが目の前に現れる。
そのような取り組みの結果完成したのが、Apple が iPhone に採用したものと表面上同じに見えるタッチスクリーンを搭載するこのデバイスだ。しかし同時に、G1は iPhone と似通ったところも多い。ただし、iPhone と同様、住所録を見るにしても、音楽を再生するにしても、写真を撮るにしても、何かをするには画面上のアイコンにタッチすることになる。 ただし iPhone とは異なり、タッチスクリーンだけを使うわけではない。アイコンやメインメニューのオープン/クローズを行う複数のボタンや、ナビゲーション用のトラックボールも用意されている。しかし、最大の違いとなるのが、画面を開くと現れる QWERTY ハードキーボードだ。 筆者がこれまで使用したなかでベストと言えないことはともかく、このキーボードは iPhone のタッチスクリーンキーボードを凌駕する。
G1には標準機能が豊富にそろっている。 ナビゲーションボタンやキーボードに加え、タッチスクリーンを見ると本格的な Web ブラウザ、電子メールクライアント、ミュージックプレーヤ、そしてピクチャビューワまで、プレインストールされたアプリケーションが豊富にそろっていることが分かる。ユーザーが気に入るであろう機能の多くは Google から無償でダウンロードできるが、これらの無償ダウンロードの一部は利用や機能に制限のある場合がある。
それでも、多くのスマートフォンユーザーが望むようなものはすべてそろっている。 ただし、残念ながら一部のスマートフォンユーザーにとっては望むものすべてがそろっているとは言い難い。G1が開発途上であることは明確で、第一弾としては優れているものの、ビジネスユーザーの要望に応える余地は多分に残されているのだ。 まず、同デバイスには Web ブラウザ経由の手段以外に「Microsoft Exchange」ベースの電子メールと通信する手段が一切ない。同様に、Lotus Notes との連係など論外だ。 Blackberry などで当然のように搭載されるプッシュ型電子メールも存在しない。
万一会社で Google の gmail を使っている場合はラッキーだが、gmail アプリケーションでは1つの gmail アカウントにしか接続ができない。さらに悪いことに、アカウントを変更する必要がある場合は、デバイスの完全なリセットが必要となり、保管されている情報が全部消えてしまう。個人用と仕事用に gmail アカウントが2つある場合は、2番目のアカウントは POP3もしくは IMAP アカウントとして設定し、標準の電子メールクライアントからアクセスする必要がある。 G1はサードパーティー製の各種電子メールシステムをサポートしているが、このような機能を実際に使うと問題が生じる可能性がある。Earthlink 電子メールアカウントを使って G1にメールを送信させようとしても、G1のデフォルト設定ではそれが全くできない。
G1を使ってみると、対象や用途があまりに広すぎる未熟なデバイスであるように感じられる。 たとえば、G1の画面はクリアで見やすく、明るくて、横スクロールにも対応することでより広い画面にアクセスできる。だが残念ながら、画面は周囲の明るさに関係なく明るさが維持されてしまう。ライバル機種(BlackBerry など)は画面を暗くして暗い場所でも作業しやすくしているが、G1はそのようなことをしてくれない。 実際、G1用にダウンロードできるアプリケーションの1つに、明るい画面を利用して同デバイスで周囲を照らせるようにする懐中電灯機能がある。面白くはあるが、電話をかける必要に迫られれば周囲が全く見えなくなる。 同様に、G1は GSM、Edge、WiFi、3G などの各種ワイヤレス通信技術を利用する。しかし、同社のほかの Wi-Fi 対応電話機全機種が無線 VoIP をサポートする T-Mobile の@Home 技術は利用できない。また、3G をサポートするのも良いが、対応した数少ない都市にいなければこれを利用することはできない。 良しあしの話になると枚挙にいとまがない。 付属のヘッドセットを使って聴くミュージックプレーヤの音はなかなか良く、ご想像通り音質は良くないものの内蔵スピーカでも曲を聴くことはできる。しかし、この付属ヘッドホンの利用は必須で、ミニ USB コネクタ付属のものでない限りノイズキャンセラ機能付きの標準的なヘッドセットや標準的なイヤホンは使えない。G1には標準のヘッドホンジャックが搭載されていないのだ。 G1搭載のミニ USB ポートを使えば、同デバイスをコンピュータに接続し、これを大容量記憶装置として認識させることができる。 デジタル著作権管理(DRM)の制限がないものであれば、音楽ファイルや写真をストレージにコピーすると G1が認識して再生してくれる。つまり、iTunes で購入したような曲はいったん CD に焼いてからそのコンテンツを G1にコピーするという厄介な処理を行わない限り使えない。ただ、DRM のかかっていない iTunes ファイルは問題なく再生できる。 残念ながら、コンピュータと G1を同期させるソフトウェアはサポートされているものがない。Google のアプリケーションやオンラインサービスを同期先として使うことはできるが、それでは自分のコンピュータ上には置けない。 搭載されている GPS 機能は、リアルタイムのストリートビューや検索に対応したナビゲーションなど、位置ベースの各種サービスをサポートしている。たとえば、G1にはどこにいても近くの飲食店を検索するレストランロケータをダウンロードすることができる。以下の写真は、ワシントン DC のホワイトハウス近くにあるレストランを示している(なかには元大統領が足繁く通った McDonalds も表示されている)。
G1のナビゲーションで興味深い仕様の1つが GPS に依存しない部分だ。建物内のように GPS の信号が届かない場所にいる場合、G1は精度は落ちるものの、基地局からの信号を利用して自分の位置を突き止める。 同デバイスは両機能を同時に利用することができるため、GPS がカバーしていない場所から衛星から見える場所へ移動する場合も切り替えは自動で行われる。 一言で言えば、G1はスマートフォン市場に多くを持ち込んではいるものの、不足している部分も多くあるということになる。 使って楽しいし、面白いソフトウェアや機能がいくつもインストールされているが、流れを一気に変えるようなものではない。朗報なのは、T-Mobile が Android ソフトウェアをリモートからアップデートできるため、T-Mobile の準備が整い次第どんどん機能が追加されることが見込める点だ。
その一方で、優れたスマートフォンではあるものの以前からこの市場に参入している製品には洗練度で劣る。しかし、タッチスクリーンとハードキーボードの組み合わせなど、G1には他社が必ずや追従するであろう必須の仕様もいくつかある。このプラットフォームでオープンソースソフトウェアをサポートする意向だという Google の主張は、そのポテンシャルにとって重要な意味を持っているが、今のところそのポテンシャルを発揮できるのはまだ先のようだ。
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