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2012年1月12日 11:00

新規事業の先頭に立つ若きチャレンジャー、挑戦を楽しむための秘訣とは

拡大するソーシャルアプリ、スマートフォンアプリの市場を牽引している KLab 株式会社のインサイドを紹介する連載企画。第1回の記事では同社取締役の森田 英克氏に、同社の事業の全体像や成長を支える企業文化などについてお話を伺ったが、2回目となる今回は同社が現在力を入れている海外事業を指揮する若干27歳の若きチャレンジャー KLabGames 1部 シニアプロデューサーの野口真吾氏に、新たなビジネス領域にチャレンジするための戦略やチームを率いる上での工夫などについてお話を伺った。
KLab 株式会社 KLabGames 1部 シニアプロデューサーの野口真吾氏
KLab 株式会社 KLabGames 1部 シニアプロデューサーの野口真吾氏

● KLab の企業文化を踏襲した事業のスタートアップ

前回の森田氏の話の中で、同社の事業推進を支える文化としてナレッジデータベースの構築と組織的な意思決定によりスタッフの個性的なアイデアを全方位的に評価していく姿勢を挙げたが、海外事業部のスタートアップにおいてもその文化や考え方は踏襲されているという。

野口氏によると、海外事業に携わるスタッフは全体で30人〜40人程だというが、チームを率いるマネジメントチームはわずか2名。少人数のマネジメントチームによりまずは海外のアプリ市場に関する研究やヒットアプリのレビュー、海外の制作会社との交流などを行いビジネスを進めるために必要な情報を集めていったという。

そして、アプリの企画・制作においては「クリエイティブ」「ゲームメカニズム」「ローカライズ、カルチャライズ」の3点を重要な検討項目に挙げ、日本人スタッフだけでなく、海外のデザイン会社や外国人スタッフなどの意見も取り入れ、チームのナレッジデータベースを育てていったという。「情報を徹底的に集めて分析し、蓄積していく。これを行うことで私たちの企画が正しいのかどうかを客観的に検証し、成功の可能性を高めていく」(野口氏)。

野口氏はこのような事業のスタートアップを「ゴールをイメージした上で、下から積み上げる」と表現する。最初に出来上がりの理想像を考えてその裏付けを探していく企画手法と比較すると地味に見える作業かもしれないが、"足場"を固めることで成功できる企画のあり方を探っていくのだ。"足場"を固めていく過程において、おぼろげであった目指すべきゴールのイメージがよりはっきりと見えてくる。野口氏はもともとこのような考え方で仕事をすることが多かったそうで、「一番着実に、リスクを軽減しながらゴールに向かって進むことができる。また、様々な裏づけによってゴールが明確になれば、より確実な成功に向けて思い切ってアクセルを踏むことができる」とこの考え方を評価した。

● 自分自身が先頭に立って、道を作る

多くのスタッフを率いて海外事業という新たな領域に挑戦する野口氏。チームの組織作りに対する工夫を聞いてみた。

野口氏は、チーム作りに対する考えを「"追いつくのがやっと"という状況を作ってあげること」と表現する。つまり、スタッフ一人ひとりにポジションや目標を与え、そこに向かって走り続けるための仕組みを作るということだ。目標を与えると、そこから逆算して"何をすれば目標にたどり着けるか"を考えるようになる。その目的意識をチーム全体で共有して、走り続けるためのモチベーションにしようと考えているのだ。

しかし、野口氏はこの仕組みを"後ろから指示する"のではなく、"先頭で引っ張る"という考えをもって、現場で実践している。「スタッフが目標や役割を自覚するためには、まず自分自身が先頭に立って、道を作らなければならない」と野口氏。自分自身が先頭で道を切り拓くことにより、その後ろに事業のロードマップやクリアすべき課題が生まれ、スタッフはそこから見えた役割や目標を追いかけていくのだ。

責任の大きい事業の先頭に立って、誰よりも厳しいプレッシャーの中で、事業の進むべき道を切り拓くという作業は決して楽な作業ではない。しかし、野口氏はそれを苦に感じることなく、高いモチベーションで挑戦し続けているのだ。

● "やらされている感"を捨てることが仕事を楽しむコツ

野口氏は大学を卒業後に新卒採用で KLab に入社し、今年で5年になる。大学時代は「感性をロジックに考える」というテーマの研究をしており、「アプリの企画・ディレクションに直接役に立つものではないが」としつつも、その視点は現在のワークスタイルに大いに役になっているという。「ロジカルに説明できないことを、どうロジカルに考えるかというものごとの捉え方や考え方は、今でも役に立っている」(野口氏)。

そして、責任の大きな現在のポジションにあって、仕事を前向きに捉え、楽しむコツについては、「"仕事をやらされている感"を捨てることが大切だ」と野口氏は話す。目の前にあるハードルをひとつひとつクリアして、その先に見える新しい世界を目指す。この感覚を楽しむことで、自分のミッションを与えられる『仕事』から自ら前向きに取り組む『ライフワーク』へと変化させているのだ。

今後は海外事業を国内の既存事業に並ぶ大きな柱にしていきたいという野口氏。最後に KLab の会社としての魅力について聞いた。野口氏は「会社を活用して自分を成長させたい人には、社員が新たなことにチャレンジすることを全面的にバックアップする社風やシステムが魅力だ」と語る。野口氏も海外事業に挑戦するにあたって収益化までに掛かるコストや個人のスキルアップのために必要なコストを会社が全面的にバックアップしていることで、新たな事業分野に思い切り挑戦できるのだという。変化が著しいモバイル業界にあってその変化を楽しみ成功を収めたい人にとっては、とてもチャレンジングな環境なのだ。「自分自身、海外にチャレンジすることで視野や経験の幅を広げたい。同じように成長を望んでいる人や仕事に刺激が欲しい人には、最適な環境だろう」と、野口氏は語った

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