![]() ![]() ![]() ![]() 携帯キャリア、秋の陣!ナンバーポータビリティに向けたキーワード「シームレス」(ビデオリサーチインタラクティブコラム)この記事のURLhttp://japan.internet.com/atlas/20060619/1.html
著者:戸口功一
国内internet.com発の記事
2006年11月1日に携帯電話の番号ポータビリティ(電気通信番号規則の改正)制度が施行される。
各キャリアはファーストステージとして料金割引プランで顧客の囲い込みを実施してきたが、 春以降、ネクストステージに入ったといわれている。 2005年後半にケータイ新規参入が決まり、 2006年4月にボーダフォンをソフトバンクが買収(10月1日よりソフトバンクモバイルへ)、 PHS ではウィルコムが約1年半で100万強契約数を増やして5月末で400万を超え、 新規参入のイー・モバイルも2006年度中のサービス開始に向け、 準備が整いつつある。 そんな激変するケータイビジネスのキーワードは、 「シームレス化=FMC(Fixed Mobile Convergence)に向けた布石」である。 各キャリアの最近のニュースをピックアップしてみる。 1)KDDI と Google は Ezweb に Google の検索エンジンを採用することに合意。 2)NTT ドコモは Research In Motion(RIM)のモバイル端末「BlackBerry」を調達すると発表。 3)ウィルコム「W-ZERO3」新モデル発表。 4)ボーダフォン「AQUOS ケータイ」発売。 話題のレイヤーが一見違うようにみえるが、 各社サービスの差別化、 ブランドの明確化、 さらにはターゲットのセグメント化といった意味で、 方向性は共通している。 1)では、Google を採用することで、固定との連携、 検索という、 ケータイでは未成熟だったサービスの活性化、 GPS との連携など、シームレスと他社との差別化を明確に示している。 2)と 3)は、 ビジネス市場をターゲットに、 固定との連携、多機能パーソナルマシン(PDA など)の復権、 ハイテクリーダーを見据えたターゲットセグメンテーションが見て取れる。 特にウィルコムの「W-ZERO3」は半年足らずで20万台以上販売した実績があり、 一時品不足で、 予約してもすぐには手に入らなかった。 いつか来るといっていた PDA 市場にようやく光が差し始めた感がある。 ドコモもデュアルバンド時代に向け、 ビジネスでも利用できる情報端末に目配せしたのであろう。 4)については、ブランドの再構築が主題。 さらにはテレビとのシームレス化の先鞭を目指していると思われる。 今までのケータイ端末の売り方を大きく転換し、 「AQOUS」というブランドを全面に押し出した戦略で巻き返しを図っている。 一方、ワンセグケータイとしても、 この機種が爆発的に売れるとなると、 他のメーカーもワンセグに追随することを余儀なくされるだろう。 そういった意味で先鞭をつけることとなる。 ナンバーポータビリティ以降の 4G を見据えた各キャリアの展開は、 ようやく第2ステージに入ったところである。 おサイフケータイやクレジットケータイ、 ワンセグといった機能は、 どのキャリアでも遅かれ早かれ導入されるだろう。 しかし、その機能を使ってどんな新しいサービスをするのか、 どんなブランドを構築できるのか、 これからのキャリア間の競争では、 この2点を生活者に提示できたところがアドバンテージを得られるだろう。 ビデオゲーム業界のようにスペックが進歩し、それを追及していくのか、 本来そのメディアが持っている個性を追求するのか、 ケータイ業界もいずれ問われる時代がくるであろう。 (執筆:戸口功一/メディア開発綜研主任研究員) |