すべては IR サイト・ガイドラインに始まる!(ビデオリサーチインタラクティブコラム)この頃は、どの企業も Web サイトの構築やアニュアルリポートの作成では、
業務の「ベスト プラクティス」を求めて、数社にプレゼンテーションを求める
ことが当たり前になってきた。いわゆる「美人投票(beauty contest)」だ。プ
レゼンの成否は、審査員の手元に配られている「採点表」が決め手になる。
当然ながら「採点表」は、作成されるプロダクトが投資コミュニティの関係者 の視線に耐えられる質を担保する内容でなくてはならない。そんな現場の声に呼 応したのが英 IR 協会だ。アニュアルリポートや IR サイト、オンライン プレゼ ンテーションなど、いくつもの「インベスター リレーション ベスト プラ クティス」(IRBP)を作成してきた。 例えば、「IR サイト ガイドライン」を見てみよう。 最優先すべき「基本原 則」は、まず「Web サイトを図書館というより第一級のコミュニケーション手 段として考える。聴衆を知り、サイトに掲載するコンテンツ、語彙の選択、文体 などを通じて、こうした聴衆に向かうこと」。 次に「自社について、また、自社 の戦略、その業種について、アクセスする人たちを教育し、なぜ自社に投資する のか、その主たる理由を用意する」が続く。前者はサイト情報の特徴を指摘し、 後者は目的を明快に語る。 「定期的に、サイトのコンテンツと配置をチェックする。掲載されている情報 が適時かどうか、適切かどうか、日付は確かかどうかを確認する」とか、「競合 会社のサイトを検討し、業界でベストの起業を検討する時間を用意する」といっ た項目は Web サイトの現場を見せつけ、「情報の量はどこからでも調達できる。しかし、Web サイトに付加価値をつけるには情報の質も用意しなければならない」という一文で大方の IR サイトをバッサリ。 また、「サイト利用をモニター するシステムを用意し、アクセスサイトに関する収集データに基づいた対応を行 う」と、15項目の「基本原則」は、どれも IR 現場の悪戦苦闘ぶりを裏付ける。 一連の IRBP の作成にあたって、英 IR 協会は企業財務責任者協会(ACT)や投資信 託協会(AITC)、個人向け投資運用者・証券ブローカー協会(APCIM)、貿易産 業省(DTI)、英国公認会計協会(ICAEW)、ロンドン証券取引所(LSE)、全英 年金基金(NAPF)など主だった市場の関係機関から全面的な協力を得た。それだ けに、IRBP は IR 現場が納得できる内容ばかりだ。 前々回、このコラムで紹介した英大手パブチェーン、Mitchells&Butler は、トップページに「情報ポリシー」を掲載している。各社が「IR サイトの基本原則」を開示する時代なのだ。 話を「美人投票」に戻そう。業務先の選定に当たって、中には質問リストを各社 に配布する企業もある。プレゼンを求める企業に採否の決定要因を事前に示すの だ。それは、発注する側の問題意識を明らかにする。このとき、各社の「IR サ イトの基本原則」も判明する。これが、出来上がりの「質」を大きく左右するこ とになる。 (執筆:米山徹幸/大和インベスタ−・リレーションズ理事) 関連記事 最新トップニュース
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