米コンピューター大手、サン・マイクロシステムズの CEO(最高経営責任者)Jonathan Schwartz 氏が、9月25日、米証券取引委員会(SEC)の Christopher Cox 委員長に「インターネット (企業の Blog や Web サイトなど) で重要情報を開示できるよう、公平開示規則の見直しを要請する」書簡(日本語版は引用文の一部を改めた)を送付し、各方面の注目を集めている。
ここから分かるように SEC は、Web での開示だけでは、公平開示規則がいう「広範な情報開示」の要件を満たすことはできない、その前にプレスリリースを行うべきだという立場だ。これは今も変わらない。しかし、サンの Schwartz 氏の提言は、この6年間で、各社の Web サイトは大きく進展したという事実の上に立つ。
「当社の Web サイトは現在、1日平均で約100万件ものアクセスがあります。(略)この Web サイトは、当社についてのタイムリーで正確な情報を広範に配信するための推進役となっています。当社の考えでは、各メディアの報道は、インターネットユーザーや個人投資家に幅広く情報を提供できているとは思えません。インターネットは、従来のメディアの購読者よりも多くのユーザーを獲得していると考えられます。自由にアクセスできる当社や他社の Blog や Web サイトを活用することは、公平開示規則の目的を十分に満たすと考えるべきです」(Schwartz 氏)
そして、10月2日付の自身の Blog に「Blog 圏のための小さな一歩…」と題して、この主張をもっとわかりやすく書き込んだ。
開示すべき重要なニュースがあるとき、現行の公平開示規制によれば、「時代錯誤的な電話によるカンファレンスコールを行ったり、同じく時代遅れなプレスリリースを発表したりして、(それほど時代錯誤的でもない)Wall Street Journal 紙がニュースを掲載できるようにする必要があるのです。問題は、このような情報伝達経路が、この Blog や サンの Web サイトほどには、一般大衆にとって利用しやすいものではないということです。当社の Blog は、購読や登録も不要な上、インターネット接続さえできれば、世界中の誰もが同時にアクセスできるのです」(Schwartz 氏)と。
つまり、各社の Web サイトや Blog は「広範な情報開示」の要件を十分に満たすことができる、というのだ。重要情報の発信源は企業にあり、直接、情報発信すればいい。