セカンドライフが見せたリアルな仮想社会(ビデオリサーチインタラクティブコラム)セカンドライフという仮想社会をご存知でしょうか。ほんの数年前まで集団で行うロールプレイングゲームは存在しても、その中で行った商行為によって現実の社会で富を手にすることはできませんでした。金の相場を立てたりするのはありましたが…。
しかし、サンフランシスコにある Linden Lab 社が運営する仮想社会ではそれが可能なのです。それは、敵がいてそれを倒していくといったゲーム行為とはまったく異なった、いわば終わりのない「もうひとつの人生空間」ともいえるものなのです。 この仮想社会にはすでにトヨタ自動車や日産自動車などの日系企業が進出しており、土地を手にし、その場所にリアル社会での役員や理事の引継ぎ式を行っていたり、企業のミーティングや研究所などが実稼動しています。 この仮想空間の中でどのようなことが今後起こるのか、の考察は次回にまわして、今回はなぜこのような現実が PC で実現できるようになったのか、そこへ視点を向けてみたいと思います。 話題になっている Web2.0 という言葉がありますが、セカンドライフが Web2.0 だとか、そうでない!などといった議論があります。それは個人的には不毛な議論というか、あまり本件の要諦、本質ではないように思われます。 むしろ、私はその基礎的な技術である「リッチクライアント」に興味があります。リッチクライアントとは、乱暴に説明するとブラウザ利用によりリロードを要求せずとも動的にクライアント側へ高い操作性を実現する技術だと考えています。 具体的には、サーバー側で用意したプラグインと呼ばれるブラウザの拡張機能を応用し、その拡張機能にあったインターフェイスのプログラムをブラウザ側に違和感なく送り続け、クライアント側でインタープリターやコンパイルを持って実行するテクノロジーなのです。 この技術言語のメジャーどころは、Ajax、OpenLaszlo、Eclipse RCP、Curl です。それぞれの特徴はここでは割愛しますが、サーバー側の負担を軽くしながら高機能で廉価になったクライアント側の CPU を利用したネットワークを活用します。これにより新しい概念、想像の範疇で実現が難しいと思われていたプログラミングや現象が低コストで実現できるようになりました。 今回は、セカンドライフ日本語版の正式リリース前に、技術面から話題の仮想社会をご紹介しました。そして、この仮想社会で「今、何が起こっているのか」を次回お伝えしたいと思います。 (執筆:吉田柳太郎/住商情報システム株式会社 IT セキュリティアドバイザー) 記事提供:株式会社ビデオリサーチインタラクティブ ![]() 関連記事 最新トップニュース
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