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2007年5月7日 12:50

Web 2.0 時代の広報・プロモーション(ビデオリサーチインタラクティブコラム)

最近、自動車、携帯電話などの新製品発表会を、ブロガー向けに開催する事例が出始めた。個人的にも、ある出版社の本の発表会に市民ブロガーとして参加したことがあり、以前からブロガー向け新商品発表会は効果的だと思っていた。コンシューマ向け IT 商品・サービス事業戦略立案をミッションとする私の守備範囲外であったが、その考えを PC の広報・プロモーション部門長である友人に伝えたところ、直ちにブロガー向け PC 新商品の発表会を実施しようということになった。

最初の会議に、オブザーバーとして招かれた私に、友人の部下達から質問の嵐。「ブロガーに PR すると、どんな効果があるのですか?」「ブロガーが変なことを書いたら、どうするのですか?」など次々に私への質問。初めてのことなので、不安が一杯なのだ。

そこで、「一人のブロガーが仮に1万人の読者を抱えているとして、ブロガーを20名集めたら、10万部発行の雑誌広告以上の効果があるだろう」、「いい記事を書いてもらうために、やるんだろう。そのため一生懸命考え、企画しようよ」とある時は鼓舞し、ある時は具体的に説明した。まだ、不安を完全に払拭しきれていない様子であったが、ともかく前に進めることにした。

2週間後、都内で、ブロガー向け PC 発表会を実施。ブロガーが、新商品に対し、「なぜ、ペン入力をサポートしなかったのか? この PC の形状を考えると自分にとって欲しい機能だ」、「利用しないとき、キーボードをディスプレイの裏側にしまうスペースがあるのに、そうしなかったのは残念だ」など、鋭い質問や意見が一杯。相手をした商品企画や広報の担当者にとっても刺激的な体験だったに違いない。

翌日、今回中心的な役割をした担当者からメールをもらった。「『とても楽しかったです』と帰られたブロガーさんの言葉を信じつつも…課題も痛感しました。イベントや商品の評価がどのような結果になるか真摯に受け止めたいと思います」。

単に効率的な広報・プロモーション手法だと思い、ブロガー向け商品発表会を企画したが、実は、顧客との対話を通し、自分たちの仕事の在り方を深く考えさせる効果があったのである。Web 2.0 時代の広報・プロモーションのひとつの姿が見えたというのは言い過ぎだろうか。 (執筆:仲西裕)


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