08年度が実質スタート! キャリアの意気込みは如何に(ビデオリサーチインタラクティブコラム)大型連休も終わり新入社員が配属される季節になった。実質的な新年度が始まったといえよう。携帯電話業界も心機一転、反撃宣言するキャリアあり、2010年へ向けてチャレンジするキャリア、価格競争を仕掛けるキャリア、サービスを開始したばかりのキャリアあり、と4社4様の様相で2008年度のスタートを切った。
シェア首位の NTT ドコモはナンバーポータビリティで au に遅れをとったが、最近の 劣勢ムードを逆手に取ったキャッチコピーで反撃宣言をした。そのコピーは「DoCoMo 2.0」。今さらどうだろう?と思った方も多いだろう。会見場でも一瞬微妙な空気が流れたとか流れないとか…。 さておき、ドコモの反撃第一弾は 904i シリーズの投入である。普段であれば 903i の次はマイナーチェンジ版 iS シリーズになるところを飛ばして 904i の登場となった。それだけ意気込みが違うということだ。 何が違うかというと…。 1)2 in 1=1台のケータイで2つの電話番号とメールアドレスが取得できる機能を有している。電話番号を2つ取得できるサービスは以前からオプションとしてあった気がしたが、メールアドレスは今回が初めて。 2)直感ゲーム=任天堂 Wii のようにケータイ自体を上下左右、前後に動かすことで、より臨場感のあるゲームを体感することができる。確かソフトバンクモバイルの端末にも近いような機能があったと思うが…。 3)うた・ホーダイ=ドコモがようやく本格的な音楽ダウンロードサービスの体制を整え 904i で開花させると意気込んでいる。基本的にはサブスクリプション形式の聴き放題サービス。 4)動画配信=有料の動画配信を見据えた展開でトップメニューに動画ポータルへいざなう仕組みを構築し、そこからビデオクリップをみせつつコマースや有料サイトへ誘引することを考えている。今のところ業務提携した角川の映画、アニメなどの予告編を掲載するほか、レコメンドサイトとのタイアップなどにより、iモードのサイト間をリンクさせる機能も緩和させ、WATCH→BUY へつなげていきたいと考えているようだ。 ドコモの今回の取り組みは、一見 904i という技術進歩の結果生まれたサービスのようだが、どれも今までなぜしなかったのかと思えるサービスラインナップである。しかも他キャリアが強みとして王者ドコモに挑んだサービスをようやく開始した感は否めない。 しかしシェア5割強のうちはまだまだ余裕であろう。またドコモと au は伝送システムが異なるがそれほどサービスに影響するものではない。それよりもドコモにとってどうにもならない敵は制度である。 au は「チャレンジ 2010」といった経営戦略を打ち出し、次のフェイズに向けスピードを重点課題として掲げた。この意味は NTT グループが固定と移動の融合が(制度的に)できないうちに、通信およびメディアの融合に先鞭を付けておきたいという意図が見え隠れしている。 ツーカーの早期取り込み、東京電力との FTTH 事業統合、ケーブルテレビ局への資本提携など、KDDI の攻勢はケータイの枠を超えて展開されている。 しかし KDDI にも盲点があるかもしれない。au は今期中にケータイシェア30%達成を目標にしているが、このシェアを獲得するということはドコモと同じく自らも規制の枠組みに入る可能性があるということを…。 (執筆:戸口功一/メディア開発綜研主任研究員) 記事提供:株式会社ビデオリサーチインタラクティブ ![]() 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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