CyberAtlas2007年10月15日 12:00
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化学大手 BASF の IR サイトが示す「IR の基本」(ビデオリサーチインタラクティブコラム)

この記事のURLhttp://japan.internet.com/atlas/20071015/1.html
著者:米山徹幸
国内internet.com発の記事
先ごろ、各社の IR(投資家向け広報)担当者が170人も参加した日本 IR 協議会の「IR 基礎講座」で「IR サイト・内外の最新潮流」について話した。そのとき、41か国で生産設備を稼動し170を超す国々に顧客を持つドイツの化学大手 BASF の Web サイトを取り上げた。IR サイトのトップぺージを会場のスクリーンに映し、「BASF に投資する理由」というタイトルをポインターで示すと、出席者の間から「ホー」という声が漏れた。

「BASF に投資する理由」は、まず「バランスのいい事業ポートフォリオと明快な長期戦略をもつ世界第1の化学会社」、「優れた事業による競争優位」とあり次に「成長市場での強力なポジション、中核ビジネスでの買収、突出したイノベーション プラットフォームなどを通じて、他社に優れた成長機会」という戦略がくる。そして「魅力的な配当方針、継続的な自社株購入プログラムによる持続的な価値創造」をアピールする内容だ。

これに「当社の戦略についてもっと情報を」にリンクすれば、画面に「4つの戦略のガイドライン」が登場する。BASF の IR サイトが閲覧する人たちを引きつける磁力は、それだけではない。「人気リンク先トップ5」をクリックする。すると、プルダウンで「IR リリース」、「米国投資家向け ADR」、「BASF 要点」、「各種リポート」、「株主総会」と表示される。最近、新聞社や通信社のサイトで定着してきた「ランキング」と同じだ。アクセスした閲覧者も助かる。

また、株価表示にはアップ ダウンが一目で分かる矢印。そしてなによりも、画面トップに掲げられた「welcome to the BASF Investor Relations website(ようこそ、BASF の IR Web サイト)」のタイトル。ストレートでシンプルなメッセージに、会場を埋めた IR 担当者が思わず唸ったのも分かる。

たしかにこの数年、日本企業の IR サイトは、コンテンツ面で大きな発展を遂げた。最新版のフラッシュを採用したデザインや RSS リーダーも珍しくない。SEO(検索エンジン最適化)に対する問題意識も高くなった。しかし、日本企業の Web サイトに、「自社に投資する理由」や「welcome(=「ようこそ」「歓迎」)」の気持ちを発信できているだろうか。

どんな IR サイトも発信するメッセージがなければ、生気も魅力もない。BASF の例は、改めて IR の基本動作を最初から見直させてくれる。

(執筆:米山徹幸/大和インベスタ−・リレーションズ理事)




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