CyberAtlas2007年10月22日 11:40
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申請締め切る〜どうなるモバイル WiMax!(ビデオリサーチインタラクティブコラム)

この記事のURLhttp://japan.internet.com/atlas/20071022/1.html
著者:戸口功一
国内internet.com発の記事
10月12日に2.5GHz 広帯域移動無線アクセスシステム特定基地局開設計画の認定免許申請が締め切られました。当初はそれほど盛り上がっていませんでしたが、総務省の打ち出した「第3世代携帯電話(3G)事業者とグループ会社は対象外」との免許割り当て方針を受け、既存キャリアが反発したことにより、にわかに注目されるようになりました。

免許枠は2社。総務省の縛りは上記方針のほかに「申請会社は3G 事業者およびグループ会社の出資比率を3分の1以下に」、「認定から3年以内に運用開始」、「5年以内に人口カバー率50%達成」、「無線設備の開放(MVNO 促進)」など、様々なノルマが課せられています。では2.5GHz 帯の移動無線で何が期待されているのでしょうか。

特徴として3G、3.5G の携帯電話無線通信方式を上回る20M〜30M 以上の伝送速度であるため、固定環境と遜色ない無線ブロードバンド接続サービスが可能となります。また中高速程度の移動中でも利用可能なため、無線 LAN 後継として大きな期待がかかっているようです。コンテンツサービスに関しても既存の携帯電話プラットフォームビジネスとは異なるフロンティアであり、市場拡大を期待する声もあるようです。

総務省も競争強化、新マーケット育成といった姿勢を崩していないため、既存様々な縛りがある中、申請した事業者は4社。まずは3G 事業者ではないウィルコムが単体で次世代 PHS 方式によって申請。その他はモバイル WiMax 陣営で、オープンワイヤレスネットワーク、ワイヤレスブロードバンド企画、アッカ・ワイヤレスの3社です。

ウィルコムは国産規格の伝統を継承する形で PHS の次世代化を推進し、400万強の加入者の高速化を目指すようです。

一方、国際標準規格である WiMax 陣営は出資規制をクリアする形で連合を組み、臨みます。オープンワイヤレスネットワークはソフトバンクとイー・アクセス連合(他 ISP 数社)、ワイヤレスブロードバンド企画は KDDI 中心にインテル、JR 東日本、京セラ、金融系連合、アッカ・ワイヤレスは NTT グループ連合(間接的)といった既存3G 事業者の隠れ蓑的事業者となっています。

実質、新規参入ではないようにみえますが、総務省のグレーな方針では、このような座組みにならざるを得ないと思います(というより意図的にそうさせたのかもしれません)。純粋な新規参入事業者で、3年以内の運用開始、5年以内にカバー率5割、などといったハードルは今の日本のモバイル環境下(3G が普及している)で困難でしょう。であるならば既存の事業者の力(資本力、技術力、実績)は当然、必要になってきます。

すでに韓国では WiBro(モバイル WiMax による商用サービス)のサービスが始まっています。日本と同じように3G が普及している韓国では、既存事業者に免許を与えました。キャリアの中で3G と WiMax がカニバルことになり、現在10万弱の加入に留まっているようです。  

そもそも次世代無線通信におけるビジネスイメージ、利用イメージはどんなものなのでしょうか。具体的な夢の未来をユーザーに提示してくれなければ需要がみえません。今まで無線系では数々の新規参入事業者が撤退しています(サービスインしていない事業者も)。日本ではスマートフォンも PDA も数百万のユーザーしかいないのが現状です。免許を得られた事業者は3.9G 以降の携帯電話と今回の帯域免許でどのようにサービスの差別化ができるのでしょうか。

今回は2社枠ですが、2008年以降、2.5GHz の両脇であるロー帯とハイ帯の免許更新となります。帯域取得競争は今後さらにヒートアップするでしょう。誰か夢のグランドイメージを描いていただきたいものです。

(執筆:戸口功一/メディア開発綜研主任研究員)




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