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2008年4月28日 12:10

鞄の中の IT 化と、そこから見えるもの(ビデオリサーチインタラクティブコラム)

毎年、何か新しいことを始めている。一昨年は、頭の活性化のため Blog を始め、昨年は身体の活性化のためにヨガにチャレンジ。

今年は、どうしようか悩んでいたが、モバイラーになることを決めた。

というのは、最近、社内外の打ち合わせで、モバイルパソコンを持って参加する人が多くなってきた。彼ら彼女らは、突然調べ物があっても、過去の資料が必要になっても、冷静に対処している。その様子を見て、「そうだ、これから求められるのは、“仕事が出来るモバイラー”だ!」と思った次第である。

それから、3か月後、私の鞄の中には、モバイルパソコン、携帯電話、オーディオプレーヤー、ICレコーダー、デジカメ、手帳、名刺入れ、文庫本、それと歯ブラシが入っている。これで、どこでも長時間仕事ができる(だから、歯ブラシもあるのだ)。

そう、鞄の中にある多くはデジタル化されている。その傾向は、さらに進むと思う。手帳は、携帯電話、スマートフォン、PDA により代替は可能である(手帳は、すぐ予定を見ることができ、メモを記入できるので、まだ使っているが)。

文庫本も、電子化される可能性が十分である。アマゾンのキンドルという電子書籍リーダーが、米国で評判を呼んでいるし、日本でもケータイ小説が人気である。近々、表現力が優れ、コンテンツも豊富で、ネットの特性を活かした電子ブックが登場するかも知れない。そうなれば、即購入だ。

ただし、名刺入れは、携帯電話や PDA でプロフィールを交換することは可能であるが、ビジネス習慣が変わらない限り、残りそうである。

このようなガジェット(小道具)が増えることは、仕事の生産性を高め、個人の自由時間を増やすことにもなるので、歓迎すべきだと思うのだが、にわかモバイラーとして、解決してもらいたい問題として、3点を上げたい。

まず、電源確保である。全てモバイルユースのため、時々、バッテリー切れになる。とても不愉快になる。いつでも、どこでも電源を確保できるユビキタス電源が欲しい。例えば、モバイルパソコンを電源にして、無線でオーディオプレイヤーに送電してくれたら、大変嬉しい。

次に、ガジェット間で、お話をすることが難しいのである。例えば、ICレコーダーの録音内容を、オーディオプレイヤーで聞こうと思うと、一度パソコンを経由させなければ出来ない。ガジェットとガジェットを直接コミュニケーションさせる仕組み、一度 Web サーバー(ストレージ)を経由してコミュニケーションさせる仕組み、それとも両者を組み合わせた仕組みで実現するのか、方法論は問わないが、早く実現して欲しいな。

最後に、インターフェイス。ガジェット毎に使い方が違うのである。用途、大きさ、メーカーの違いなど止む得ない理由はあるだろうが、直感的で操作することが楽しくなるようなインターフェイスに統一して欲しいものだ。

とはいえ、今後、鞄の中にあるモノのデジタル化やガジェットの利便性は進化し、モバイラーにとっては、魅力的な商品が一杯登場するであろう。

しかし、そこに、別次元の大きな問題が発生する。“仕事のできる貧乏なモバイラー”になってしまう可能性が高いのだ。いや、“仕事のできる”に関しては何とも言えないが、“貧乏なモバイラー”になる危険性はほぼ確実なのである。

(執筆:仲西裕)


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