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さあ、


またしてもTwitterである(何度も登場しているが)! New Scientistが、民間人が自然災害発生時に重要な情報のやり取りや収集を行う際、どのようにTwitterを利用したら良いか伝えている


だから?


言っておくが、これは筆者の責任ではない。
Twitterは、とにかく興味深い状況において話題にあがるのだ。もし同社が株式会社だったら、筆者はおそらくその株を購入していただろう(もっとも、筆者が投資できる金額は、せいぜいチョコレート菓子についてくるおまけフィギア程度に制限されているだろうが)。しかも、筆者がこれまで購入した株の大半は購入直後に下落している。だから、筆者の言動は必ずしも正しいとは言えない。 


Twitter
は、140文字以下の「Tweet」メッセージを発信し、だれでもウェブや携帯電話でそれを読めるというミニブログサービスだ。最近結婚したプログラマーで格闘マニアの同僚のフィードは40人以上が追跡しているが、彼が実際に知っている人は、その中のわずか10人に過ぎない。残りの30人は、全く知らない人物のつぶやきを読んで何が楽しいのだろうか?もしかすると、これは警察無線に聞き入るようなものかもしれない。かつてTom Lehrerに「単調でみじめな人生」と歌われたことを埋め合わせるためのちょっとした刺激なのだ。 


それはいいとして、
200710月、カリフォルニアの各所で山火事が発生した(実際、山火事は今なお発生している)。公的な情報チャネルは都市部を優先して山間部を無視する傾向があり、全米ネットのニュースメディアは、われわれ庶民ではなく著名なセレブ達の高級住宅を焼いた(もったいない!)マリブ地区の比較的小規模の火事に焦点をあてた。住民たちは(各種ツールのなかでもとりわけ)Twitterを使って火事の経過情報を交換して不足部分を補った。これは、従来の情報源からは絶対に得られなかった内容だった。 


Twitter
が同様の機能を持つWebサイトに勝る利点の1つが、初期の携帯電話でも簡単にアクセスできることだ。これは、あなたの最愛のMacが自分の部屋にガラクタとして残った悲劇的な(しかしデザインはもちろん美しい)遺物(Molted slag)と化した世紀末後の状況においては、かなりのメリットになる。 


緊急対応組織では、市民全体を重大な局面における「センサー」として活用する方法の検討を始めている。つまり、急速な展開を見せる環境において、市民は現場から送られる質の高い情報発信源の役割として考え始められている(もちろん、精度に関する懸念はある)。筆者は、特に山火事など、危険な状況でリスクを低減するものは何でも猛烈に支持する。それは主に、(消えてなくなるという意味で)筆者のポートフォリオにも重大な影響を与えうるからだ。

 

Web 2.0の2.0 (2008年07月10日)


筆者は先日、
Web 2.0の(一部の)ユーザー同士の交流を元にアドバイスをお届けした。このときはクラウドソーシングとフォークソノミーをカバーしていなかったので、今回はこれらをご紹介する(筆者のこの分野における適性レベルは、2.0の現場をおよそ2年、ほとんど困惑しながら眺めてきた程度だ)。前回同様、今回もかなり内容が濃くなるので気を引き締めてお読みいただきたい。 


クラウドソーシングとは、見知らぬ人同士の大集団を集め、ほとんどの場合無償で何らかの作業をさせたり、コンテンツを作成させることを指す。
Wikipedia はクラウドソーシングによって作業が行われており、YouTube もしかりだ。これは極めてパワフルであり、大きな利益につながるポテンシャルも秘めている。例として、YouTube では既に広告の受注もある。もう1つ、Threadless という会社では、T シャツのデザインと、そのデザインの人気投票をクラウドソーシングで運営しており、そこで勝ち残ったデザインを商品化している(デザイナーには報酬が支払われる)。 Threadless の創業者らはクラウドソーシング導入初年度に2000万ドル稼ぎだした。クラウドソーシングは、コンテンツを作成したい企業にとって非常に魅力的な提案となっている。ただ残念ながら、必要なものはもちろん、どのようなものであっても、コンテンツを提供してもらうようユーザーに働きかけるのは非常に難しいかもしれない。 


一方、ドキュメントのインデックス化問題に取り組んでいるのがフォークソノミーだ。つまり、どれほど慎重に構成されたキーワード郡でも、適切に記述され、なおかつ一貫性を保って応用されるものはない。両者の間には矛盾が生じる。自分のシステムにキーワード(たとえば「もの」)が
1つしかなければ、すべてのドキュメントに一貫性をもたらすことはできるが、説明する力はあまりない(すべてが「もの」になる)。一方、もしシステムに10万件のキーワードがあると、かなりの説明力は付くものの(すべてに必ず言葉が当てはまる)、ドキュメントとキーワードの組み合わせで人々の意見が食い違い、膨大な矛盾が生じる (高度な訓練を受けたインデックス作成者間でも意見の衝突はある)。一貫性の無いインデックス化を行えば、ドキュメントの検索は困難になってしまう。 


フォークソノミーはこの一貫性に取り組んでいる。まず、実際にユーザー自身にキーワードを作成させ、システムに登録させる。「
1000本の花を咲かせよう」が彼らのモットーだ。FlickrYouTube、そして del.icio.us はそれぞれ、フォークソノミーを使って画像、ビデオ、およびブックマークのインデックス化を行っている。研究者らは今でもまだその理由を解明しようとしている段階だが、これはうまく機能しているのだ。探しものも見つかる場合が多い。 


これがうまく機能する理由として筆者が思うのは、アイテム(写真、ビデオ、ブックマーク)があまりにも多く(たとえば、
Flickr には20億枚以上の写真がある)、「ネコ」を検索する場合、「ネコ科」や「子猫」などをインデックス化していなくても、アイテムを大量に見つけ出して幸せになれるからだ。ドキュメントの数が数十億(社内イントラネットでは良くある)ではなく「わずか」数十万しかない場合にどうなるかは分からないし、業界規模でフォークソノミーに取り組んでいる大企業も聞いたことはないが、この実験は絶対に試してみるべきである。


今日はここまで、次回はアイデアマーケティングだ!


あなたの大義は何 (2008年07月09日)


The Point
(「Make Something Happen」:何か起こそう)という Web サイトには、なんらかの目的のために支援をしようとする人のために専用ツールがある。目的というのは、石油会社にガソリンの値下げを求めるといった壮大なものでも、地元のスターバックスにリサイクル用の回収ボックスを設置させるといった些細なものでも良い。


The Point
では、1つの目的に対し「支援」と「実行」の2つの要素で構成されている。支援では、実行( 彼らの用語では「転換点」と呼ぶ)に必要な人数(あるいは予算)を指定する。一方の実行では、必要な支援を得られた場合に起こす行動内容を指定する。石油会社の例では「この石油会社からガソリンを購入するのをやめる」ことが行動の内容で、行動を起こすために必要な人数は2000万人となっている(これまでのところ申込者は3人)。スターバックスのキャンペーンはもっと順調に進んでいる。必要な60人に達したら、スターバックスがたじろぐような内容の意見書を地元の新聞社に送りつけるようだが、申込者は今のところ7人だ。


だから? 


Web
は社会の特定の階層(特に、米国大統領選挙運動に前代未聞のレベルで関与している若い層)を無関心の集団から立派な市民運動家へと変貌させた。また、大量生産品のレビューサイトなど、Web は小売業者との愛憎関係において消費者自身に多大な影響力(いやな単語だ)を持たせた。The Point が、大小の目的(ときにはとっぴなものもある)に対して Web を使って参加させるという同じ基本理念に当てはめようとしていることは明らかだ。 


理解できないのは(筆者にはたいていの場合、理解できないことがある)、なぜ「転換期」に到達するまで待たなくてはならないのかという点だ。今すぐに意見書を書いたり、新しいガソリンスタンドを利用し始めれば良いではないか? それでだれかがついてくれば素晴らしいし、そうならなくても多少は影響を与えたのだ。別の言い方をすれば、99人で「株)悪徳商会」をやっつける準備をしながら、100人目が集まらないからといってアイデアを捨てることはないだろう。


ところで、筆者にも成し遂げたいことがある。筆者は「ベイビー」や「イエー」の含まれる歌詞があふれ過ぎていることを音楽業界に認めさせたい。これらは安易すぎるし、ポップスの作曲家がすがりついている。今後書かれる曲は、これらの単語を使うべきでない。この大義に5万人の署名が集まれば CD の購入をやめる。いや、実際はかなりの人々が既に CD を購入しておらず、BitTorrent を使って曲を盗んでいる。いやはや。音楽業界に対する影響力はないようだ。この話は忘れて欲しい。


お近づきになる (2008年06月20日)


またしても Twitter である。Fast Company Stephen Rose 氏が、このイケてるソフトの新しい使い方を発見した。自分がお近づきになりたい取引相手のメッセージ(tweet)をフォローするのだ


だから?


Twitter
(ご存じの方は読み飛ばしていただきたい)は140文字以下のメッセージ(tweet)を発信できるミニブログサービスだ。tweet の発信には PC や携帯電話が利用可能で、他人の tweet をフォローすることもできる。もし自分の tweet が十分に面白ければ、他人があなたの tweet をフォローするかもしれない。それだけだ。Twitter は、あなたが実際に利用するアプリケーションのなかで最も平凡かつ重要なものになるだろう。

tweet のサンプルとしては、「ハワイに向けて移動中」、「打順は次」、「おなかにヴァチカン宮殿の形のような発疹ができている」といったところだ。

フォローしている人の行動を把握できることは、非常に意義のあることだ。もしあなたが営業マンなら、自分の見込み客のしようとしていることが分かれば、スポーツの話をするより一段と効果的に親密な関係が築ける。そして、先方と仲良くなることは取引を成立に導く第一歩なのだ。

ただし、 これがTwitter の唯一の問題だと思われるが、Twitterは非常に個人的であると同時にとても公共的でもある。なぜ筆者がわざわざ自分の毎日の生活を tweet し、営業マンがより効果的に自分に近づける手助けをしなくてはならないのだろうか?  筆者は彼らが小躍りしながら現れて、切手の集まり具合はどうだとか、年老いた番犬が爬虫類を弄んでつぶした後の汚れを落とすことができたのかなど、プライベートなことをあれこれ聞いて欲しいとは思わない。年のせいもあるかもしれないが(筆者もずいぶん年を取った)、筆者が自分のことで一般大衆に知られて構わないのは、自分の格好、身長、性別、文字入り T シャツの趣味くらいだ。そのほかは友人や家族以外には一切知られたくない。

つまり、もしかすると Twitter をうまく利用するには(インターネット上の大半のものと同じように)世代が大きく関係しているのかもしれない。知られたら解雇されてしまいそうな写真を Facebook に掲載することを20代ユーザーは気にしていないのだから、個人的な tweet だって同じだろう。もしかしたら次世代は根本的に筆者よりもっと(奇妙な営業マンでも好きになるほど)社交的なのかもしれない。筆者の姿勢が時代遅れなのは明らかだ。だが、もしかするとそれは直せるかもしれない。いつの日か「Twitter セラピー」が筆者をリラックスさせ、多数派への仲間入りを手助けしてくれるかもしれない。だが、今はこれで終わりにしておく。私の最後の tweet (ヴァチカン宮殿についてのコメント)は T シャツにプリントしてあるのだが...


ディスプレイメーカーの NEC が、モニタサイズと生産性との関係に関するレポートを公表した。驚いたことに、そこには明確な関連があった。さらに驚いたことは、(テキストやスプレッドシートなどの)編集作業では生産性が最大50%向上するという。

だから? 

 

50%だって」? 明るい画面、高速プロセッサ、人間工学的に作られたイス、優れた照明、マッサージ機能付きチェア、1520分の昼寝など、われわれの生産性を向上させるのに良いとされるものはどれも、(どうやら)大画面ディスプレイにはかなわないようだ。それに、これは直感的にも理にかなっている。資料を画面全体に広げておく方が、アプリケーションを重ねて配置し、やたらと切り替えるより格段に良いことは明確だ。

 

だが、デスクトップのワイド画面モニタを熱心に論じ始める前に、このレポートの PowerPoint に関する一風変わった点を指摘させていただこう。何が変わっているかというと、PowerPoint に言及する部分がないのだ。これがないのは非常に残念でならない。企業では作業時間の大半をスライドのコピー(あるいは、たまに作成も)に費やしており、コピー作業が50%高速(100%向上と同等)になれば、大画面モニタの投資対効果は無敵だ。

 

もう1つ玉にきずがある。今日、大画面モニタはもっぱら社内で固定的に働く従業員しか使わない。移動が多い社員は、整体になど通っているうちに生産性向上の機会を逸してしまう。ただ、いつまでもそうとは限らない。柔軟に持ち運び可能なロールタイプの画面(20年も前からもうすぐだと言われてきた)が登場すれば、移動の多い従業員もこうしたメリットを享受できるようになる。

 

また、これを実現するのに必要な金額もさほどかからない。NEC 24インチ型フラットパネルディスプレイ(この調査のスポンサーが NEC なのでベンチマークとして妥当だと思う)はわずか500ドルで購入できる。控えめな生産性改善の効果しかないと仮定しても、これだけの投資なら1か月もしないで元が取れる。

 

さて、本件に対する NEC の客観性についてはつい悪口を言いたくなってしまう。これは明らかに疑わしい。しかし、幸いにもこのようなテストの実施にはあまり費用がかからず、他社だってテストを実施してくるだろう。NEC の結論が正しいかどうかはすぐに分かるものと思われる。それまで、筆者はひたすら Alt-Tab を押してアプリを切り替ることにする。