ATLの Digital Pen and Paper Mobile Workforce Prototype (2008年02月18日)
アクセンチュア・テクノロジー・ラボ(ATL)の「Digital Pen and Paper Mobile Workforce Prototype」(DPPMWP)(こんな略語を考えたのは一体全体だれだ? )は、われわれが数年前から開発してきた数多くの営業部隊自動化ツールの1つだ。これは、デジタルペン(入力)と携帯電話(通信および出力)を使って次のように機能する。
営業担当は、(ほとんど目で見えないくらい)小さな参照マークの微細パターンが印刷された紙のフォームに書き込みを行う。この紙の上をペンが移動すると、これに搭載された小型カメラが参照マークを追跡して正しい位置を把握し続け、営業担当の筆跡を正しく予測する(この技術は Anoto によるもの)。このフォームへの書き込みが終わって営業担当が「完了」のマスにチェックを入れると、ペンが筆跡を携帯電話経由でサーバに送信し、そこで(テキスト)変換と処理が行われる。その後ほどなく結果が SMS 経由で携帯電話に戻り、顧客に渡される(保険の見積もりなどが考えられる)。ここまでが流れだ。
だから?
デジタルペンは、いわれのない非難(「出力はどうするんだ?」など)を受けることがたびたびあるが、好まれる理由はいくつかある。1番目に価格が安い。ペンと携帯電話を組み合わせても、タブレット PC の購入・維持費用より大幅に安い。2番目に、(ITによる)威嚇的なところがないのでコンピュータに不慣れなユーザー層(これらが絶滅危惧種であることは認める)にとって重宝する。3つ目に、トレーニングがほとんど必要ない。4番目に、現状のフォームを使う作業手順をそのまま維持することができる(得策ではないかもしれないが、最低でもその選択肢はある)。5番目に本体が軽い。そして最後に、業界や国によっては(イメージではなく物理的な)紙での保存が規定されている。
DPPMWP は、携帯電話に SMS メッセージを送り戻すことで出力の問題を非常にうまく解決している。このテクニックは、通信を行う情報量がわずかの場合(見積もりなど)はうまく機能する。また、使いやすさも絶対に負けない。担当者と顧客の間にコンピュータが存在せず、一見、普通のペンを使って一見普通のフォームに書き込んでいるだけだ。
Accenture は、銀行や公共事業分野が有望な欧州を中心に、デジタルペンベースのシステムで大きな成功を収めてきた。PC が高価で、入力フォームが必要で、トレーニングが問題となっているような場合、DPPMWP のようなシステムは極めて魅力的となりそうだ(そして、筆者はこの略語がどんどん気になっていく)。詳細は、この分野の責任者である Gaelle Le Roux までお問い合わせいただきたい。

Comments