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ハンズフリー版Etch-A-Sketch (2008年03月14日)


New Scientist
が、「Moanstick」と呼ばれるものについて 報じている。これは、ジョイスティック(レバーによる方向入力が行える入力装置)に代わる運動機能障害者用の技術だ。Moanstick を使えば、マウスを2次元でスムーズに動かし、手を使わずにクリックやダブルクリックができる。一体どうするのだろう? さまざまな音程や勢いで母音を小さく発するのだ(YouTube にあった動画は消えてしまったので、同様の技術の映像をでご覧いただきたい)(訳者:動画サイトについてはクローズされてしまったためリンクなし)。

だから?  

当初あったビデオは非常に感動的なものだった。操作する人物は音声だけでマウスを動かし、リンクをいくつかクリックし、スクロールバーを調整していた。どれも、かすかな鼻声を発するだけでマウスが明らかに反応していた。下にある絵は、この技術を使って描かれたイラストだ。「Etch-A-Sketch 」を使うより難しいと思うかもしれないが、この絵のデッサン品質から判断すると、実際は少し簡単だろう。

 

だが実際問題として、やれ何々の障害者向けだと言えば、ほぼどのようなユーザーインターフェース技術でも正当化できる。もっと幅広い問題として、果たして障害の程度が軽い人向けの応用法があるのかどうかだ。これについては、条件付きで「もしかしたら」と言っておこう。

ホームキーから手を離さずにマウスの機能を持たせることについてはさまざまな意見がある。たとえば、スクロールは便利だし、テキスト選択機能もそうだ。これが簡単にできれば喜んでマウスを捨て去るかもしれない。筆者はこれを試すことに大賛成だ。特に、最近かなり多くのノート PC に搭載されているタッチパッドが、筆者にはどうしても使いこなせないからだ(われわれには、だれにもどうしょうもない欠点がある)。

さて、このアプローチの成功の秘訣は1人でうめくことができるかどうか次第だと思うかもしれない。だがそれは違う。われわれは、ありとあらゆる場面で携帯電話に話しかけている人を見慣れてしまった。これは、電車で隣に座った人が鼻歌交じりでメールの受信箱をチェックするのに慣れるための小さな一歩だ。

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家電製品大手の Philips が、ボールの形をしていて投げることができ、固定されたコントローラでその位置と動きをトラッキングできるというディスプレイの 特許を取得した 。しかも、リビングルームにいるプレーヤーの位置も超音波装置を使ってトラッキングされる。Philips によると、このデバイスは新世代の「全身」ゲームに利用できるという。提案されているゲームの1つが「Keep Away」(ドッジボールのようなもの)の一種で、境界から外に出るとボールの色が変わるというもの。

だから? 

筆者はまだ「Wii」を試したことはないが、一部のゲームは(気づかないうちに)かなりの量の有酸素運動ができてしまうものだと理解している。つまり、あまりにも面白いため有酸素運動をしているように感じないのだ(Dave Barry はかつて、「有酸素」の度合いは、「その活動の退屈度」だと定義した。) 。

Keep Away の説明を読んで問題だと思うのは、ボールが境界線から出たことを示すことがゲームの柱ではないことだ。しかも、このゲームには境界さえないかもしれない。とすると、投げることのできるこのディスプレイが、他にどのような形でゲームに転用できるかも定かではない。もし自分がボールをとることができたとして(唯一面白いと思うゲームイベントであるのだが)、ボールを手にしたことはほかの誰にも分かるわけで、その時に色が変わるようにしても面白くはならないだろう。要するに、筆者にはおしゃれで投げられるディスプレイはいらない。袋に入ったチョコレートマフィンがあれば同じようなゲーム体験ができる(チョコレートマフィン入り袋を使ったほうがゲーム後も良い思いができるだろうし)。

もしかすると、筆者は想像力が欠如しているのかもしれないし、Philips は何か巧妙なことを考えているのかもしれない。そう願いたいものだ。筆者は、ありえないほど十分に満たされ、強化リクライニングソファーのなかで身動きが取れなくなっている、西欧諸国最後の頼みの綱が有酸素ビデオゲームかもしれないと思うからだ。