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Chatterbots」(訳者注:会話ボットと訳され、人とテキストまたは音声で知的な会話をすることを組み込まれたプログラム)は、インスタントメッセージング(IM)で会話をすることができる。(これの先駆けである)「Eliza」や、ある大学生を1時間以上も言葉巧みに操ってしまったことで話題になった「Julia」などが有名だ。この学生は、「何でこんなに速くタイピングできるの!? 」という反応ばかりで、チャットの相手が「人間」ではなく「ボット」であることには全く気付かなかった。人工知能(AI)には、克服しなくてはならない課題がある。それが「チューリングテスト」と呼ばれるもので、(IM でチャットをしながら) AI が自分を人間であると信じ込ませるテストはその基本だ。Julia は間違いなくこのテストに合格した(もしくは、この学生が失格したかのどちらかだ)。

だから? 

われわれの大半が四六時中 IM を立ち上げっぱなしにしている今日では、Chatterbotsは面白い存在だ。IM 経由でアクセスできるツールの方が、Web などのほかのプラットフォームに対応した同様のツールより利用される確率が高い。アクセンチュア・テクノロジー・ラボが、社内から専門知識を持った社員を探し出すのをサポートする AIM ベースの「Labsbot」システムの開発を進めているのは、これが念頭にあるためだ(ただし、Labsbot は人間の会話をまねようとはしないので、厳密にはChatterbotsではない)。

Labsbot は、バックエンドとフロントエンドの2つのコンポーネントで構成されている。バックエンドでは、われわれのイントラネット(KX)や社員のプロファイルを含む各種情報源から名前や専門分野などの情報を抽出している(社員に、日々身についている自分たちの専門知識を自身のプロファイルとして最新に更新し続けてもらうのはなかなか難しい。KX のデータマイニングが役立つのはそのためだ)。

専門家のプロファイルがそろったら Labsbot の出番だ。これを自分が使ってる AIM の「友だちリスト」に登録し、(探したいと思っている)専門分野(「ボット」など)を伝えるだけで、すぐに役立ちそうな人材の一覧と、彼らのプロファイルへのリンクが返信される。さらに、オンライン中かどうかも分かるので、緊急の要件なら即座にコンタクトできる(もちろん、専門家の中には、あまり見つかりたくない場合もある。何しろ忙しいのだ。その点を考慮して、Labsbot はいずれ、メッセージを伝える代理人も指定できるようにする。一方、一緒くたに検索されるのを辞退することも可能だ)。

Labsbot の機能を拡張し、クエリを増やせるようにする計画もある。今後にご期待いただきたい。それと、詳細をお知りになりたい方は、高速タイピングが売りのMarko Kremaが担当だ。彼なら、チューリングテストの相手がどちらであれ合格間違いなしだろう。