家電製品大手の Philips が、ボールの形をしていて投げることができ、固定されたコントローラでその位置と動きをトラッキングできるというディスプレイの 特許を取得した 。しかも、リビングルームにいるプレーヤーの位置も超音波装置を使ってトラッキングされる。Philips によると、このデバイスは新世代の「全身」ゲームに利用できるという。提案されているゲームの1つが「Keep Away」(ドッジボールのようなもの)の一種で、境界から外に出るとボールの色が変わるというもの。

だから? 

筆者はまだ「Wii」を試したことはないが、一部のゲームは(気づかないうちに)かなりの量の有酸素運動ができてしまうものだと理解している。つまり、あまりにも面白いため有酸素運動をしているように感じないのだ(Dave Barry はかつて、「有酸素」の度合いは、「その活動の退屈度」だと定義した。) 。

Keep Away の説明を読んで問題だと思うのは、ボールが境界線から出たことを示すことがゲームの柱ではないことだ。しかも、このゲームには境界さえないかもしれない。とすると、投げることのできるこのディスプレイが、他にどのような形でゲームに転用できるかも定かではない。もし自分がボールをとることができたとして(唯一面白いと思うゲームイベントであるのだが)、ボールを手にしたことはほかの誰にも分かるわけで、その時に色が変わるようにしても面白くはならないだろう。要するに、筆者にはおしゃれで投げられるディスプレイはいらない。袋に入ったチョコレートマフィンがあれば同じようなゲーム体験ができる(チョコレートマフィン入り袋を使ったほうがゲーム後も良い思いができるだろうし)。

もしかすると、筆者は想像力が欠如しているのかもしれないし、Philips は何か巧妙なことを考えているのかもしれない。そう願いたいものだ。筆者は、ありえないほど十分に満たされ、強化リクライニングソファーのなかで身動きが取れなくなっている、西欧諸国最後の頼みの綱が有酸素ビデオゲームかもしれないと思うからだ。


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