インターネット中毒は脅威なのか? (2008年04月10日)
American Journal of Psychiatry の最新号をみると、「インターネット中毒」が DSM に記載されても仕方ないと思わせるような疾患症例が紹介されている。DSM というのは、公に作成された人類社会を悩ます病気や症候群の解説書である「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders」(精神疾患の分類と診断の手引)の略である。精神的な疾患で保険が適用されるためには、その疾患がこの DSM に記載されていなければならない。
だから?
インターネット中毒は大きく3つに分けられる。ゲームのやり過ぎ、インターネットの基本操作(と、ここでは言っておく)への過度な没頭、そして電子メールや文書入力のやり過ぎだ。これらはさらに、それぞれに、禁断症状、操作の長時間化、(人間関係が悪化したり、使用時間についてウソをつき始めるなど)良くない行動の助長という3つの要素を持っている。
インターネット中毒の調査は韓国(ネットカフェで心肺疾患による死亡事故が10件発生している)が先頭に立って進めている。2006年の時点で、このような状態にある子どもは21万人いると予測されている。そして、このうち80%は向精神薬の投与が必要だとされている。韓国では、PC を取り上げて健康に良い運動を奨励する特殊なキャンプまで実施してこの問題に取り組んでいる。
しかし、インターネット中毒はテレビ中毒(驚くべきことに、TV中毒というのも以前はあったのだ)と同じくらい治療は困難であろう。その欲望を満たすのに必要な機器がいたるところにあり、 それを使わせようとする社会的圧力も測り知れない。したがって、もし本当に問題があるとしても、それに対して何か有意義な対応ができるのかという疑問が出てくる。つまらないとしても、必然的な現代社会の一面として(テレビ中毒を受け入れたように)あきらめて受け入れざるを得ないのかもしれない。だが、元気を出そうではないか。消費者向けの脳内刺激デバイスの登場で発生する問題などに比べれば何でもないことだ。「Apple iZap」が出たら欲しいだろう?

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