カウチポテトを極める (2008年05月22日)
New Scientist に、3D 仮想世界での利用目的で設計された新しい視線トラッキング技術に関する記事がある。視線トラッキングは、運動ニューロン疾患(MND)や脳性麻痺などの、(意識はあるが手足が動かない、いわゆる) 「閉じ込め」症候群を持つ人々によって、デスクトップインターフェースの操作専用で何年も前から利用されてきた。つい最近の技術である視線トラッキングは、キーボードやマウスを使えない人でも Second Life や World of Warcraft などを楽しめるようにしてくれる。
記事によると、それを可能にしているのは、(おそらくほかにもあるだろうが)あらかじめ定義した方向に向けて画面から目をそらすといった一連の「目の動き」だ。この動きにより、マウスの代用だけでなく多彩な表現が目で可能になる。深刻な運動障害のある人にとって明らかな利点があるのだ。
だから?
主要応用例:車のなかでは目が「ダッシュボードマウス」の代わりにもなる。計器やスイッチを見ることが、それを押すことになる。エアコンの風量、ラジオの選局、ディスクやトラックの選択、照明の明るさ、ナビシステムなど、これらがすべて、一目見たり、視線を動かすだけで調整できる。危険だろうか? それは滞留時間による。もし1秒間も見つめなくてはならないなら明らかに危険だ。しかし、もしそれが0コンマ何秒であれば問題ないかもしれない。
(筆者が創案したわけではないが)もう1つの使い道としては:運転者の視線を追跡すれば、車には運転者が十分頻繁に各ミラーを確認していたかどうかが分かり、もし十分でなければ警告を出すこともできる。運転者に常に注意を促すようにすれば、運転手としては歯ぎしりしたくなるほど不快に思うだろうが、安全面でかなりの影響があることも明らかだ。
家庭ではどうだろう? しょっちゅう紛失し、ディップでベトベトになり、電池切れで動かないリモコンの代わりに、視線の動きを使うのだ。エンターテイメントシステムのメニュー操作ならわかりやすいし(目はマウス代わりに使うだけ)、視線の動き(円を描く、三角を描く、五角形、中央から上へ移動、右上、右など)を使えばメニューにない機能(ボリュームやチャネルなど)もコントロールできる。
今は、カウチポテト族でもリモコンの操作はしなくてはならない。だから、彼らの右手の親指だけは引き締まっている。視線トラッキングならば、彼らのポテト状態を(右手親指含めて)完成させてくれるだろう。おそらく筋肉隆々の目玉になるかもしれないが、それも何かの役に立つかもしれない。

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