モニターサイズと生産性は比例する (2008年06月17日)
ディスプレイメーカーの NEC が、モニタサイズと生産性との関係に関するレポートを公表した。驚いたことに、そこには明確な関連があった。さらに驚いたことは、(テキストやスプレッドシートなどの)編集作業では生産性が最大50%向上するという。
だから?
「50%だって」? 明るい画面、高速プロセッサ、人間工学的に作られたイス、優れた照明、マッサージ機能付きチェア、15〜20分の昼寝など、われわれの生産性を向上させるのに良いとされるものはどれも、(どうやら)大画面ディスプレイにはかなわないようだ。それに、これは直感的にも理にかなっている。資料を画面全体に広げておく方が、アプリケーションを重ねて配置し、やたらと切り替えるより格段に良いことは明確だ。
だが、デスクトップのワイド画面モニタを熱心に論じ始める前に、このレポートの PowerPoint に関する一風変わった点を指摘させていただこう。何が変わっているかというと、PowerPoint に言及する部分がないのだ。これがないのは非常に残念でならない。企業では作業時間の大半をスライドのコピー(あるいは、たまに作成も)に費やしており、コピー作業が50%高速(100%向上と同等)になれば、大画面モニタの投資対効果は無敵だ。
もう1つ玉にきずがある。今日、大画面モニタはもっぱら社内で固定的に働く従業員しか使わない。移動が多い社員は、整体になど通っているうちに生産性向上の機会を逸してしまう。ただ、いつまでもそうとは限らない。柔軟に持ち運び可能なロールタイプの画面(20年も前からもうすぐだと言われてきた)が登場すれば、移動の多い従業員もこうしたメリットを享受できるようになる。
また、これを実現するのに必要な金額もさほどかからない。NEC の24インチ型フラットパネルディスプレイ(この調査のスポンサーが NEC なのでベンチマークとして妥当だと思う)はわずか500ドルで購入できる。控えめな生産性改善の効果しかないと仮定しても、これだけの投資なら1か月もしないで元が取れる。
さて、本件に対する NEC の客観性についてはつい悪口を言いたくなってしまう。これは明らかに疑わしい。しかし、幸いにもこのようなテストの実施にはあまり費用がかからず、他社だってテストを実施してくるだろう。NEC の結論が正しいかどうかはすぐに分かるものと思われる。それまで、筆者はひたすら Alt-Tab を押してアプリを切り替ることにする。

コメントする