あなたの大義は何 (2008年07月09日)
The Point (「Make Something Happen」:何か起こそう)という Web サイトには、なんらかの目的のために支援をしようとする人のために専用ツールがある。目的というのは、石油会社にガソリンの値下げを求めるといった壮大なものでも、地元のスターバックスにリサイクル用の回収ボックスを設置させるといった些細なものでも良い。
The Point では、1つの目的に対し「支援」と「実行」の2つの要素で構成されている。支援では、実行( 彼らの用語では「転換点」と呼ぶ)に必要な人数(あるいは予算)を指定する。一方の実行では、必要な支援を得られた場合に起こす行動内容を指定する。石油会社の例では「この石油会社からガソリンを購入するのをやめる」ことが行動の内容で、行動を起こすために必要な人数は2000万人となっている(これまでのところ申込者は3人)。スターバックスのキャンペーンはもっと順調に進んでいる。必要な60人に達したら、スターバックスがたじろぐような内容の意見書を地元の新聞社に送りつけるようだが、申込者は今のところ7人だ。
だから?
Web は社会の特定の階層(特に、米国大統領選挙運動に前代未聞のレベルで関与している若い層)を無関心の集団から立派な市民運動家へと変貌させた。また、大量生産品のレビューサイトなど、Web は小売業者との愛憎関係において消費者自身に多大な影響力(いやな単語だ)を持たせた。The Point が、大小の目的(ときにはとっぴなものもある)に対して Web を使って参加させるという同じ基本理念に当てはめようとしていることは明らかだ。
理解できないのは(筆者にはたいていの場合、理解できないことがある)、なぜ「転換期」に到達するまで待たなくてはならないのかという点だ。今すぐに意見書を書いたり、新しいガソリンスタンドを利用し始めれば良いではないか? それでだれかがついてくれば素晴らしいし、そうならなくても多少は影響を与えたのだ。別の言い方をすれば、99人で「株)悪徳商会」をやっつける準備をしながら、100人目が集まらないからといってアイデアを捨てることはないだろう。
ところで、筆者にも成し遂げたいことがある。筆者は「ベイビー」や「イエー」の含まれる歌詞があふれ過ぎていることを音楽業界に認めさせたい。これらは安易すぎるし、ポップスの作曲家がすがりついている。今後書かれる曲は、これらの単語を使うべきでない。この大義に5万人の署名が集まれば CD の購入をやめる。いや、実際はかなりの人々が既に CD を購入しておらず、BitTorrent を使って曲を盗んでいる。いやはや。音楽業界に対する影響力はないようだ。この話は忘れて欲しい。

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