« 前のエントリー | main | 次のエントリー »

チャンスの神様 (2008年06月26日)


昔、新卒で入った会社の上司に、

「チャンスの神様は前髪しかない、いつでも掴めると思っていると掴めなくなるぞ!」

と教えられたことがある。

その後の自分の人生において、
その言葉通りだったか、そうでなかったかはまたの機会にするとしても、
常にチャンスを掴もうとする姿勢が大事であることは間違いない。


大学生だった頃、iモードが出始めの時、当時アルバイトをしていた会社で、
携帯サイトのプロジェクトを立ち上げるか否かの話をしている際に、

「でも携帯でサイトを見るのって暇つぶしくらいですよね…」

と言ってしまい、そのプロジェクトが立ち消えになってしまった。
その後の携帯市場の成長は言うまでもなく、当時から参入してれば…と思う。
自分の人生有数(悪い意味で)の失言だと反省している。


ブログが流行り始めた時には、
トラックバックの仕組みなどを知らずに、
今までのWebの日記と変わらないな、と思っていた。
「他人の日記は面白くない」と言われた時代から、
今のブログやSNSの発展を考えられず、
気付いた時には数々のブログサービスが立ち上がっていて、
早めに目を付けていればな…と悔やんだものだ。


さて、7月11日にはiphoneが発売される。
このことをどう捉えるべきか、よく考えてみたい。


P.S.
30min. 2008夏バーゲン特集を開始しました!


逆転の発想 (2008年05月28日)

どちらかというと、エンジニアには個性の強い人が多いと思う。

複数人で仕事をする際、個々の流儀や手法の違いが問題になることも少なくない。
設定ファイルの内容から、ファイルの命名規則といった基本的なことから、
コードの書き方といった点まで様々だ。

このような問題を解決するためには次のような方法を取ることが多い。

・プロジェクトリーダーが決めた方法や会社で決まっている方法をとる。
・役割分担を明確にして細かな部分は個々の裁量にまかせる。

前者の方法では、チームの誰かが体調を壊して休むことになったりしても、
他の誰かがカバーしやすいという利点があるが、
新しい技術や最新動向と取り入れていくことが難しいという欠点がある。

後者の方法では、個々のエンジニアが気持ちよく働けるという利点があるが、
チームの誰かが欠けた時には他の人がカバーすることが非常に難しく、
個々に重い責任がかかってしまうという欠点がある。

理想をいえば、チームの皆で常に新しい技術や最新動向を持ち込んで、
その度にやり方を相談して最良の方法にしていくことだが、
既存の手法を変えることにアレルギーを持つ人も少なくないので、
なかなか上手くいかないのが現実だ。

そこで、私は一緒に仕事をするチームのメンバーにいつもこう言うようにしている。

「本当に力のあるエンジニアは、人のやり方に合わせることができる」

皆、自分の手法を最良だと思っているからこそ、その手法に固執する。
自分の方が優秀だと思うなら、歩み寄るようにしろということ。
逆転の発想だ。

実際に仕事をしていて一緒にやりやすい人というのは、
何にでも対応できる柔軟な人ではないだろうか?


壊す勇気 (2008年04月02日)

私事だが、今年30歳になる。
プログラマ35歳定年説が本当だとすると、あと5年しかないというわけだ。

プログラマ35歳定年説を信じるか、信じないかと聞かれると、
ある意味ではYESなのかもしれないが、自分自身についてはNOと答える。
キャリアの組み立て方次第だと思っている。

プログラマに限ったことではないが、
何年か仕事をしていると、個々の手法とかスタイルといったものが確立されてくる。
それは良いことであるのだけど、そこに胡坐をかいてしまう人を多く見て来た。

ドッグイヤーと呼ばれた進歩の早い職種である。
既存の手法やスタイルに固執してしまうと、一気に置いていかれる。

常に新しい方法、より良い方法を追い続けていくべきであり、
時には既存の考え方や、今まで自分が積み上げて来たものを壊してしまって、
新たな手法に置き換える必要が出てくる時がある。

大概の人は、そこで守りに入る。
なんらかの理由をつけて新しい手法を拒む。
その度に、勿体無いな…と思う。
持っている能力は素晴らしいのに、
自分で自分の成長を止めてしまっている。
そういう人達にとっては、プログラマ35歳定年説はある意味YESなのかもしれない。

30歳を過ぎた後、新しい言語やフレームワークを学べるか?
既存の方法をそれでリプレイスできるか。
自信を持ってYESと答えられるならば、プログラマ35歳定年説を信じなくても良いと思う。
寧ろ経験を積んでいる分、より優秀なプログラマになっているはずだ。


将来の自分は、この記事を読んで何を思うだろう?
5年後が楽しみだ。


本当に必要なスキル (2007年12月25日)

「優秀なエンジニアを探しているんですが、なかなか居ないんですよね」

という話をよく耳にするが、その「優秀」とはどういう定義だろう?
技術力だったり、知識だったり、経験だったり、
大半の人がそういう答えをすると思う。

もちろんそれは大事なことなんだけど、
技術力、知識、経験といったものは、
仕事をしていればそれなりに身について来るものだし、
教えやすいことでもあると思う。
(もちろん、そこには本人の努力が必須だが)

そしてある程度スキルが身に付いて来ると、
それなりに仕事がこなせるようになり、
頭打ちになってしまうことがある。


私は「優秀なエンジニア」とは「伸びしろの大きい人」だと思っている。


ただ仕事をするだけでなく、
毎回「もっと良い方法は無いか?」と追求すること。

チームのメンバーと共有を考えて、
誰が見ても分かりやすいものを心掛けること。

既存の方法に固執せず、
客観的に手法を選べること。


最初は技術力、知識、経験がそれ程なくても、
長い目(といってもそれ程長期間ではない)で見れば、
チームに良い影響を与えてくれるはずだ。


言わずとしれた名著の「達人プログラマー」、
数日前に発売されたばかりのその続編「アジャイルプラクティス」。

エンジニアに本当に必要なスキルが書かれていると思うので、
年末、年始の休み中に読んでみてはいかがだろう。


「百戦危うからず」の為に (2007年11月14日)

月に一度、気の合う仲間と情報交換会をしている。
(周りにはただの飲み会と思われているが…)

今月の話題は、やはりGoogleが発表しているOpenSocialについてだ。
MySpaceやmixiも賛同を表明したニュースが報じられている。
その可能性について、色々と話が飛び交った。

私がエンジニアからキャリアをステップアップしていく時、
いくつかポイントとなることがあった。

一つ目は、エンジニアとして一通りの仕事をできるようになった時。

色々な仕事を任されるようになるし、信頼もされる。
自分に自信を持って仕事ができるようになってきた。

二つ目は、受注金額を含め、クライアントとやりとりし、
プロジェクト全体を管理できるようになった時。

技術的なことや開発工数を理解できる営業担当。
開発と営業の両方をできることは内外から重宝されるし、
責任範囲も広がって凄くやりがいがある。

三つ目は、私も未だ達成できていないと感じるのだが、
新たにビジネスを創り出していくこと。

ここに至るまでには、ビジネスのプロフェッショナルと仕事をしたり、
コンテンツホルダーのコンテンツを活かしてきたりと、
自分の仕事はサイトを作り上げること、として注力してくれば良かった。

ここから先は、自分でその「活かし方」を考えること。
なかなか難しい。

それまでは「創り手」として優秀であれば評価されたはずだが、
そこから先は違う土俵の人々と勝負しなければならなくなってくる。
色々なサイトやビジネスを見ている人々とだ。
技術関連以外の部分での、自分の勉強不足を思い知ることになる。

エンジニアをしていると、忙しさに追われて、
つい目の前の仕事に精一杯になってしまう。

将来のステップアップを考えているなら、
日々の仕事の中に、インターネット関連のニュースを
チェックする時間を作ることをオススメする。


個々の能力が問われる前に、
まず同じ物を見て知って、同じ土俵に立てなければ、
勝負をする前に負けが決まってしまう。


敵を知り、己を知れば…