DRM (著作権保護管理システム)をCHANGE! (2008年09月19日)
エンターテイメント業界のお偉方たちがようやく状況を理解し始めているようだ。
「コンテンツの販売/制作各社が互換性を保証する際の基準にするための技術仕様を策定し、専用のロゴが付いたコンテンツやデバイスであれば相互にうまく再生可能であることを周知させることが狙い」だとAP が伝えるDigital Entertainment Content Ecosystem (DECE)という業界団体を一部のトップたちが設立したという。
AP は、この長年の問題をうまく解説している。きわめて簡潔に言うと、この問題は次のように考えることができる。1970年代にアルバムを1枚購入したとする。だが、そのアルバムはそれを販売したメーカーのレコードプレーヤでしか再生できない。もしこのようなことが起これば、せっかくのノリもさめてしまうというものだ。「Frampton Comes Alive!」のアルバムを自分の部屋の壁に貼ってある Farrah Fawcett のポスターめがけて投げつけてしまうほどショックだ。
AP は次のように解説している。
購入した CD や DVD はあらゆる機器や PC で再生できるはずだ。
だが、同じ曲や映画をオンラインで購入すると八方ふさがりになってしまう。Apple Inc.の iTunes で購入した曲は、通常は iPod などの Apple 製品上でしか再生できないし、Microsoft Corp.の Windows Media フォーマットでは販売される多くの映画は Windows 対応の PC やデバイスが必要だ。Microsoft を含む主要エンターテイメント/家電企業各社がこのような状況を変えようとしている。
... この業界団体の会長で、メンバー企業の1社であるソニー・ピクチャーズエンタテインメントの最高技術責任者(CTO)、 Mitch Singer 氏は、業界団体のメンバー各社は混乱を和らげることでデジタル市場が成長することを期待している、と語っている。
消費者は自分で購入したデジタル製品を、さまざまなメーカーが製造する携帯電話、セットトップボックス、コンピュータなどの各種デバイス上で利用できるようになる。仮想ロッカーが離れた場所にこれらのデジタル製品を保管し、システムが DVD のような物理メディアへの一部複製を許可する。
これが成果をあげるにはまだ時間がかかりそうで、場合によっては2010年までずれ込む可能性もある。また、筆者はこの「仮想ロッカー」という名前がいまいち(高校の体育館にあった臭いロッカーを思い出す)だと思っている。だが、業界団体を設立し、技術仕様を策定することは、筆者も含め、デジタルメディアの公平な利用を信じる人々にとって間違いなく正しい方向性だ。
