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先週の大ニュースは、どういう経緯か知らないがバービー人形最新の「職業」がコンピュータエンジニアになったことだ(ハードウェア対ソフトウェアの議論は勝手に始めさせておくことにしよう)。「数学の授業は難しい」という話のネタはきっぱりと捨てて、代わりに頻繁に使う Linux の shell コマンドでも話題にする時代が来たのかもしれない。あるいは、これは多項式を耐え抜けばきっとコーディングもしくは回路設計もできるようになるという、我が家の娘たちへの教訓になるかもしれない。

個人的には、ショッキングピンクのネットブックと、おそろいの Bluetooth ヘッドセットを付けたオタクのバービー人形を見つけ出すのは楽しい(ところで、「24」に登場する Bluetooth ヘッドセットがバラバラなのはどういう分けなのだろう?  CTU の IT 部門は全く関与しないのか? )。そろそろ本題だ。われわれにはポップカルチャーのなかでとにかく模範になる人が必要だ。バービー人形の非現実的な、あのスタイルにはいろいろ問題もあるが、彼女が道を切り開いてきた事実に変わりはない。それは過去を振り返るだけで分かる。

バービー人形は12年前に NASCAR に参戦し、今では GoDaddy の Danica Patrick が先週末も Daytona に出場している。さらに、20年後に登場する Sally Ride 氏に先駆け、1965年にはバービー人形の宇宙飛行士が登場している。筆者が在学する直前にスタンフォード大学生だった同氏は、既に2回も大統領選挙に出馬しているのだ。さらに、2009年にはバービーのオリジナルタトゥーも登場するなど、もうイケイケ状態である。でも、タトゥーに関してはちょっと流行に遅れ気味だったようだ。

筆者が大学や大学院に在学していた1970年代の PC 暗黒の時代には、バービー人形のようなルックスの子はもちろんのこと、講義には女の子がまったくいなかった。スタンフォード大学の寮にいたのは男子学生が297人、女子学生は3人だった。これは名高い Crothers Memorial 工学部寮の話だ。PC 時代の初期にシリコンバレーの会社(Cromemco Computers)があやかって社名にしたような重要な役割を果たしたあの寮である。ここまで悲惨でダサい話があるだろうか? おっと、本題からそれてしまった。

ただ、エンジニアリング分野の男女比には変化が見られるようだ。筆者が先日出席した iPhone アプリ開発の講義は20人中2人が女性だった。また、新学期の内訳は女性が45人中4人だった。それでもまだすごくはない。では、どうすればもっと多くの女性をコンピューティング業界に引き入れることができるだろうか? ショッキングピンクのコンピュータを発売してもダメなことだけは確かだが、それについて一言ある。

元をたどれば、基本的な数学/分析的思考を女の子に早くから奨励する小学校時代に行き着くと思う。偉大なエンジニアになる人々は、ものを分解したり、元に戻したりするのが大好きで、生まれながらに世界の仕組みに対する好奇心を持っている。筆者と弟は四六時中をものを壊していたものだ(違ったのは、電気技師になった弟の方は修理もできた点だ)。

この方法で女性の汚名をそそごうではないか。バービー人形は素晴らしい第一歩になる。

David Strom はインターネット/ネットワーキング技術の専門家で、Network Computing、Tom ’ s Hardware.com、そして DigitalLanding.com で編集長を務めた。現在は PC World、Baseline Magazine、そして New York Times に連載を持っており、講演も仕事にし、ポッドキャストも配信するほか、strominator.com や WebInformant.tv にブログを投稿している。


仮想化業界に埋もれた金脈 (2010年02月12日)

今後有望な仮想化企業各社に関する最近のこの記事では、資金の豊富な多数の投資家グループが出資を熱望していることが明らかにされている。VMWare が一気に大成功を収めたことで仮想化の世界に金脈があることが示された形であることは明らかだ。

適切な会社を探しだし、資金を必要とするところに出資して、ポケットのなかのわずかな金額を大金に変える。魔法である(適切な新興企業を選ぶことからしてそうだが...)。

Datamationの Jeff Vance が伝えているように、仮想化関連新興企業10社のなかで最大の収穫があったのは以下の各社だ。

Crossbeam Systems:Matrix Partners、North Bridge Venture Partners、および Tudor Ventures の各社から約1億ドルを獲得。

ScaleMP:Sequoia Capital、Lightspeed Venture Partners、TL Ventures、および ABS Ventures の各社から2600万ドルを獲得。

Zenoss: Grotech Ventures、Intersouth Partners、Boulder Ventures、Amplifier、および Silicon Valley Bank の各社から2000万ドルを獲得。

RingCube Technologies: New Enterprise Associates と Mohr-Davidow Ventures から1600万ドルを獲得。

投資は仮想化業界の多数の分野に分散しているように思える。Crossbeam、Synscort、および HyTrust などはセキュリティに重点を置き、RingCube はデスクトップ仮想化分野の拡大を狙っている。ScaleMP は x86システムのグループを1つに集約し(「プライベートクラウド」などと呼ばれるもの)、Virsto は仮想ストレージ市場に注目している。

次の VMware になるのは果たしてどこだろうか? 

それが分からないのは言うまでもないが、2つの戦略が勝者を決めることだろう。

1)広大で、仮想化に乗り遅れているため獲得しやすい SMB 市場を狙う。そして、2)サービスを可能な限り明確で理解できるものにする。そう、非常に洗練された IT スタッフを対象に売り込みをかけるのだが、クラウドの概念の複雑性が商談を大きく遅らせるという話は複数の情報源から見聞きしている。

最もやる気のある新興企業が勝つことを願い幸運を祈っている。

James Maguire は Internet.com で IT Management チャネルのシニア編集主幹を務めている。


今は西暦2010年なので未来はもう来ているはずだ。数年前には、リュック型のロケットブースターや(子どもが宇宙遊泳できるようになる)スペースコロニーの実現が約束されていた。ところが、大半の人は今も有線の加入者電話を利用しているし、時代遅れの石油製品で町中を移動しているのだ。

しかし、この「未来の衝撃」に対する期待に応えている分野が1つだけある。とどまるところを知らず拡張し続けるスマートフォンの機能だ。まだその初期段階にあるこの製品は、さほど想像力を働かせなくても全能の小型スーパーコンピュータであることを認識できるはずだ。

IT マネジャーなどの技術者が自分のポケットデバイスでデータセンターを運営するようになる時代はいつ来るのだろうか? 

筆者は、IT マネジャーたちが限定的ながらこのようなやり方をしている話を既に耳にしている。その一方で、頭がおかしいとしてこの考え方がこきおろされた話も聞いている。確かに、まずセキュリティの問題が発生してそこから危険がどんどん増していく。

それでも、Citrix ではモバイル仮想化ソフトウェアベンダーの Open Kernel Labs と提携して「Nirvana Phone」を推進している。未来的な名前の与えられたこの携帯電話は、手元にある平凡なハンドヘルドデバイスを完全なシンクライアントに変えることを目指している(こちらにシンクライアントの概念に関する YouTube のデモビデオがある)。

この概念を十分拡張し(その上で、確実視される多数のベンダーの競争が加われば)、スマートフォンが世界を征服するのはほぼ確実である。

Citrix では、Nirvana Phone がエンタープライズ仮想化プラットフォームを携帯端末にまで拡張するだろうと推測している。.スマートフォンの機能が強化され続ければ、手元にある Blackberry (もしくは iPhone あるいは Andriod)で仮想化アプリや仮想デスクトップを利用できるかもしれない。それをフルサイズのモニタに接続すれば、自分のデータインフラがあっという間に鮮明なカラーで表示されるのだ。

今のところ、モバイルクライアントソフトウェアの「Citrix Reciever」は、これが搭載する ICA もしくは HDX プロトコル経由でスマートフォンにアプリや仮想 PC をストリーミングしている。この取り組みはプラットフォームにとらわれないものになるため、Andriod を利用するスタッフと Windows Mobile を利用するスタッフが混在するといった心配は無用だ。

Citrix では、「社員が Citrix Receiver をインストールしていれば、IT はデータの配信先が社内の PC なのか、自宅の Mac なのか、あるいは出先の iPhone なのか心配する必要がなくなる」と自慢している。

出先の iPhone だって? 筆者は、iPhone が自社のファイアウォールとやりとりする考え方に企業の IT 部門はてっきり震え上がっているものと思っていた。

しかし、そのような心配はあまりに2009年的だ。2010年の今、未来はここに来ている。あなたのデータセンターはポケットのなかに(ほとんど)来ているのだ。

James Maguire は Internet.com で IT Management チャネルのシニア編集主幹を務めている。


非常に危険な中国人ハッカー (2010年02月05日)

技術を熟知した中国人ハッカーに関する興味深い記事が New York Times にある。「Majia」というコード名を使うこのハッカーは、両親と同居する孤独な20年代前半の男だ。自分の小さい寝室で PC と高速回線だけを使って作業をする危険人物である。

「この男の説明によると、1週間ほど前に自分が作成したオンライン『侵入口』は、中国や海外から既に2,000人をおびき寄せたという。クリックしてはいけなかったところをクリックした人たちは、この男に自分たちのコンピュータを乗っ取られ、銀行口座のパスワードを盗めるようにするウイルスを気付かずに感染させているという」

この男は手に入れた金額を明かしていないが、相当な額である可能性が高い。この男も犯罪社会で勝利の美酒に酔う多数の中国人ハッカーの1人だ。

恐ろしいのはここからだ。

「Google は3週間前、同社の貴重なソースコードが盗難にあった一連の非常に巧妙な攻撃に関して中国政府と関係のあるハッカーを非難した」

えっ? フリーのハッカー集団が Google に侵入しただと? しかも、実際は侵入しただけでなく、最も貴重な財産である同社のソースコードを盗み出したのだ。

これは狼狽する事態だ。Google にはどこよりも優れたウェブセキュリティの知識があるはずだ。Google はなんと言っても Google だ。宇宙一のインターネット企業である。

なにしろ、もしあなたが次のウェブセキュリティチームの中から1つを選んで保護を依頼するとしたらどこを選ぶだろうか? 

1)米国政府
2)普通の大企業
3)Google

個人的に、筆者なら Google を選ぶ(ここでもう1つ懸念されることがある。もし Google がハッキングされ、同社のエンジニアが政府のエンジニアより技術に精通しているとしたら、政府機関の安全性はどうなるのだろうか?)。

そう、歴史ある大会社の Google が、両親と同居するマンションで趣味で活動する者も含まれるかもしれないハッカーたちに屈辱を受けたのだ。驚くべき事態である。

(陰謀論好きの方なら、彼らは趣味ではなく中国政府から本格的な支援を受けているとでも言うだろう。そして、人権活動家の Gmail アカウントもハッキングされたという事実もこれを裏付けるものだ。一体全体どのようなハッカーが人権活動家の電子メールを必死にハッキングするだろうか? )

Majia と、その取り巻きはハッカーだが怠け者ではない。この男は各種の技術を継続的に学び、情報を交換している。重要なことは、この男がコードを書けるということだ。

「大半のハッカーは怠け者だ。実際にコードを書けるのはわれわれの一部だけだ。難しいのがその作業だ」とこの男は話す。要するに、この男はプロである。悪の世界のプロではあるが、プロにはかわりない。
Majia のような才能あるハッカーは何千人(もしくは何万人、あるいは何十万人)いるのだろうか? インターネットセキュリティ戦争に最後に勝利するのはわれわれなのだろうか、それとも彼らなのだろうか? 筆者はわれわれが勝つことを願っている。

勝負が付くまでは、自分のファイアウォールをチェックしておきたい。

James Maguire は Internet.com で IT Management チャネルのシニア編集主幹を務めている。

そう、Bill Gates 氏も Twitter を使っている。地球上で最も裕福であり、ソフトウェア業界を象徴する大御所であり、現代のコンピューティングを強烈に形作った人物も、自分が考えることを140文字のかたまりで投稿しているのだ。

Twitter ユーザーは Gates 氏から技術に関する痛烈な皮肉を期待している可能性が高い。しかし、実際の同氏の投稿は自身の大規模な慈善事業に関するものが主だ。それどころか、同氏はどうも Twitter では技術の話題を避けたいようだ。

例えば、1月27日には、技術マニアたちが固唾をのんで Apple による iPad の発表(明らかにこの日最大の技術関連ニュースである)を待つ中、Gates 氏はほかのことで頭がいっぱいだった。

「Angela Merkel 独首相と素晴らしい話ができた。世界発展に対する同首相の強力かつ見識ある指導力には勇気づ けられる。」

(iPad だろうとなんだろうと、世界のリーダーたちと話をする人にはちっぽけなタブレットなど不要だろう。)

ブランド的にものになった Twitter の利用に関して最も興味深いのは、Gates 氏が誰をフォローしているかだ。40万人のフォロワー(毎時間増えている)がいる同氏が恐れ多くもフォローしているのはわずか43ストリームに過 ぎない。

BIll Gates 氏にフォローされるのは、技術業界で究極の人気者になるようなものだ。実際のところは、それよりす ごいことだろう。明確な有力者であり、圧倒的な存在感を持った歴史的人物であることを考えれば、同氏に「フォローされている」というステータスは不朽に近い名声を得たも同然である。ファラオに見つめられるとか、太陽王の賛同を得るようなものだ。ただ者ではない。

このような名誉を与えられる個人は(非常に)少ない。同氏がフォローしているのは、MalariaNoMore、 fighthunger、ユニセフ、国際ロータリークラブなど 、大半が企業や組織だ。なかでも最高なのはサン ダンス映画祭だろう。Windows の大御所はインディーズ映画ファンなのだろうか? 

また、Economist、New York Times、Time といった知名度の高いメディアもある。この辺は特に驚くことはない。

興味深いことに、同氏は明確に左よりの Huffington Post もフォローしている。そして、Fox News など、これに対抗する右よりのメ ディアはないのだ。もしかして Bill は左翼なのだろうか? 

さて、個人についてはどうだろう? 同氏がフォローするストリームのうち個人はわずか15人で、そのうちの1人は Barack Obama 大統領だが、これは実際は大統領の広報活動に利用されているストリームだ。(Obama 大統領が自分でつぶやくことはないと仮定しているが、これだけやるべきことを抱えているのだから絶対そのようなことがないことを願う。)

Gates 氏がフォローする数少ない個人の1人が Ryan Seacrest だ。変だと思われないだろうか? ポップカルチャー史上、ソフトウェア業界の大物とゲルでヘアス タイルを決めた司会者の組み合わせが最も奇妙なものの1つであることは明らかだ(Seacrest は通常、「Britney が100人の取巻きと一緒に横を走り抜けた…」などと書き込んでいる)。しかし、Gates 氏が Seacrest をフォロ ーしているのは、同氏がハイティ地震の慈善活動をしているためだ。

選ばれた有名人でさらに変な人物が、440万人のフォロワーがいることで有名な Ashton Kutcher や、Disney チャネルでちょっと売れて いる純粋なアイドルタレントの Ashley Tisdale だ(彼女のつぶやきの一例が「美味しい朝ご飯つくってま〜す」)。Gates 氏が彼女をフォローしてい る理由は明らかでない。少なくとも彼女が Windows 7 ユーザーであることを願う。

やはり大御所である eBay の Pierre Omidyar 氏、環境系企業家の Vinod Khosla 氏、そして国際保健学の Hans Rosling 教授なども名を連ねる。印象的なことに、Gates 氏は New York Times のコラムニストで世界中の人道問 題を雄弁に記録する Nick Kistof  氏もフォロー している。

だが、興味深いのはここからだ。技術業界で Gates 氏がフォローしているのはいったいだれだろうか? これこそ が重要なことだ。だが、同氏の慈愛に満ちたありがたき選択は、申し訳ないがかなり妙だ。

しかし、このビジョナリーが自身の非常に貴重な時間を使ってフォローするのはどの技術専門家なのだろうか?  この神聖なる名簿にはたった3人しか載っていない。

Steven Levy 氏、Ina Fried 氏、そして Kara Swisher 氏だ。

興味深い選択である。Wired の Steven Levy 氏は、最も洞察に満ちた技術メディアの1つを文学的な味わいで書いている。CNET および NPR の Ina Fried 氏は、Microsoft ウォッチャーと して著名な Mary Jo Foley 氏よりもおそらく良いイメージで Microsoft を余すところなくカバーしている。そし て、Wall Street Journal の Kara Swisher 氏によ る活気のある BoomTown ブログは、技術の核心部分を監視し、この世界に君臨している。

これら各氏には祝辞を述べたい。昇給を要求するか、あるいは最低でも履歴書にご自分のステータスを記載しては どうだろう。

そうそう、各氏とも Windows 7 は、お使いですよね? 

James Maguire は Internet.com で IT Management チャネルのシニア編集主幹を務めている。


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