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先週、筆者の同僚が Intel のエンジニアが開設しているブログへの リンク を送ってきた。その内容は、同チップメーカーの IT グループが実施している興味深い職場実験に関するものだった。

Intel に25年間勤務する Nathan Zeldes 氏によると、その実験の1つが「Quiet Time」(集中時間)というものだ。これは、「毎週火曜日の午前中を完全な『オフライン』モードにして集中できるようにし、作業をひっきりなしにじゃまされる問題を緩和する」ための取り組みだという。

素晴らしいアイデアだ。各自の経験からも分かるように、IM、電子メール、電話、パーティション内への同僚の訪問は、集中力と生産性を台無しにする。

そして、Intel によるもう1つの実験が「Open Bar Wednesday」(毎週水曜日飲み放題)で、これは読んで字のごとしだ。

冗談だ。本当は毎週木曜日だ。

失敬、またまた冗談だ。本当の2つ目の実験は「Zero Email Friday」(毎週金曜日は電子メール禁止)というものだ。Intel では、「近くにいる同僚に話があるときに直接会わずに電子メールで済ます行動に着目した」という。As Zeldes 氏が次のように説明している。
われわれの新しい実験では、毎週金曜日は、グループ内で個人的なコミュニケーションが必要な場合、直接会うか電話で話をするよう推奨している。必要であれば、ほかのグループからの電子メールを読んだり、グループ内に電子メールを送信するのは OK だ。しかし、可能な限り社内を移動するか電話を使うようにする。あまり意味のないことのように思うかもしれないが、他社の実験では、肉声でコミュニケーションを取り始めると非常に大きな影響が現れた。


New York Times 紙に掲載された「社会神経科学」の 記事 からも明らかなように、そこにはもっともな理由がある。
脳がコンピュータの画面と向かい合うにあたり、インターフェースにはデザイン上の欠点のあることが新たな発見から明らかになった。ネットには、脳が感情の測定に利用する複数の信号用のチャネルがないのだ。

口頭で伝えないメッセージに自分たちの細かいニュアンスや感情を込める場合、電子メールは感情に訴える部分がお粗末だ。タイプ入力された言葉からは、われわれが直接会ったり電話を使って伝える豊かな表現が奪われている。


そのようなことを言っても、顔文字がきっと何かの役に立っているはずだ :)

まだある。
対照的に、直接会ってやりとりする手段は豊かな情報にあふれている。われわれは、その口調や表情だけでなく、ジェスチャーやペース、そして動作や発言に対する相手の反応からも話の内容を判断している。


つまり、いくら文字を大文字にしたり感嘆符をつけても、真っ赤な顔や怒鳴り声のようには適切に上司の怒りは伝わらないのだ。

常識はもちろんのこと、Times 紙に出ていた最新の調査を見れば、Intel のエンジニアから最新の報告を聞くまでもなく、職場の同僚と直接会うことがチームの結束とモラルの向上にとって重要であることは明白だ。

そうそう、飲み放題もかなり効果がある。

罪な女性 (2007年10月09日)

米国時間10月4日に下された 連邦陪審員による評決 がブログの世界を騒がせている。その内容は、著作権で保護された楽曲を不法にダウンロードしてネットに公開したミネソタ州ミネアポリス在住の女性に対して22万ドルの罰金を科すというものだった。

無理もない。著作権で保護された楽曲をピアツーピア(PtoP)ネットワーキング経由で無償共有する問題を巡っては、常にさまざまな意見や感想が出てきた。シングルマザーに22万ドルという高額の罰金を科すことは、火に油を注ぐことにしかならない。

大方の意見と同様、筆者も今回の罰金はばかげていると思う。また、被告の Jammie Thomas がこの数字に近い金額を払わされる可能性も低いと思っている。おそらくは上告することになり、今回の評決を勝ち取った6社の音楽関連企業はこれより少額で和解するか、Thomas が破産を申し立てることになると思う。

以下にブロガーや読者のコメントをいくつか紹介する。
「私が法律の世界でこれまで目にしてきたなかで最も不合理なことの1つだ」 -- ニューヨーク州の弁護士、Ray Beckerman 氏

「もちろん、レコード会社にも自分たちの利益を守る権利はあるが、女手一つで子どもを育てている女性に年収の5倍以上の罰金を科すのは悪意に満ちあふれた判決だ.」 -- flyingsquid による Slashdot への書き込み

「RIAA はこれで、そろそろ異なるモデルを試すべきだと認識する代わりに、『ファンを訴える』戦略が有効だと考えるようになる」 -- Techdirt の Mike Masnick 氏

「ファイル共有による窃盗行為は、曲の制作者たちに対する窃盗行為だ。弁解し、正当化し、レーベルを憎んでも何も変わらない」 -- CNET.com 読者の gearpig
。もちろん、ほかにもかなり強い口調の反応はあったが、これでだいたいの状況はお分かりになると思う。

今回の件について、筆者には複雑な感情がある。それは以下のような理由によるものだ。
基本的に、音楽業界はアーティストやファンを食い物にする泥棒の集まりだ。

楽曲は無償であるべきだとの概念は、実は自分本位の正当化だ。ミュージシャンはオフィスワーカーであり、自分たちが作り出したものに対する報酬を受け取るべきだ。ブロガーとは実際には違うのだ。

レコーディングを行うアーティストが制作したものの多くは法外な値の付けられたゴミだ。だが、貪欲なレコード会社が定める契約要求事項の履行を余儀なくされていることがその一因だ。

彼らは、あたかも Jammie Thomas の悪事の証拠を握っているようだ。Thomas は無罪を主張しているが、Kazaa のユーザー名が彼女の電子メールアドレスの1つと一致しているのだ。

RIAA は、ダウンロードサービス利用者の提訴は最後の手段だとの主張だ。ところが、彼らは「わずか」2万6000件しか提訴をしていない。
ただ、幸いにも明るい希望はある。これらのレコード会社は、罰金の22万ドル(もしくは最終的な受取額)を所属アーティストと分配することを強く希望している。

あと もう1つ あった。
RIAA が個人を訴えることになった場合、その和解や判決による受取金は同団体の著作権侵害対策プログラムに広範囲に再投資する、と RIAA の広報担当、Jonathan Lamy 氏は語っている。


Talking Heads が歌うように「昔から変わらない」のだ。