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筆者は、ソーシャルネットワーキングや Web 2.0関連の企業の記事を書く人間として、消費者の間でこれだけ人気があるのに企業がこれらの技術の採用を急いでいないことが気になっていた。

ソーシャルネットワーキングに対する関心は非常に高いが、そこには混乱や不安も多い。Jupitermedia の IT Management Forum には先ごろ、多くの IT 専門家の抱える不安が要約されていた(内容を明確にするため編集が加えられている)。

われわれは、かなりの規模で評判も良いイントラネットを運営している。このサイトは、記事などの各種情報で毎日アップデートされている。われわれの社員はこれを幅広く使っている。 ... 会社の規模は巨大ではないが、個人商店規模でもなく、約700人の社員が働いている。


わたしと上司は、これが面白い仕事になるだろうという点で一致しているが、それと同時に、「楽しい」だけでよいのかとも考えている。既に熱心な支持者がいるなら根拠になるものもない。
ここに、Gartner によるソーシャルネットワーキングに関する記事があり、Internetnews.com の David Needle が3月4日にこれに関する記事を書いている(Top Five Barriers Social Networks Face)。

筆者が最も重大な壁だと思うのは「文化の壁の克服」と「プライバシーの確保」の2つだ。

文化の壁は大きい。コラボレーションソフトウェア業界は息も止まるような誇大表現を繰り返しているが、パーティションで働く人々の大半は(今のところ)関心を持っていない。コラボレーションは、特定の業界や特定の技術(あるいは仕事と無関係のソーシャルネットワーク)なら居場所もあるが、平均的会社員には無縁のものだ。

また、ソーシャルネットワークのプライバシーを巡っては不安の声も多く聞かれる。このレポートの執筆に参加した Gartner のアナリスト、Anthony Bradley 氏によると、企業はセキュリティの脅威にさまざまなレベルがあることを理解する必要があるという。
Gartner の指摘によると、Facebook や MySpace などの公開 Web サイトに関するプライバシーの問題は、より閉鎖的な、もしくは制限の厳しいエンタープライズネットワークのそれとは大きく異なるという。Bradley 氏は「セキュリティとプライバシーの間は線引きをするようにしている。これらは別々に扱う必要がある。ソーシャルソフトウェア関連の多くのセキュリティは、どの Web サイトや協調環境にインプリメントするものとも似た部分が多い」と述べている。

同氏は、「電子メールはセキュリティ上問題になるとの話も聞くが、これがシステムに侵入していたり、ユーザーが IP 情報をばらまいているのだろうか?  FaceBook に情報を書き込むユーザーをコントロールすることはできない」と加えている。


企業内のコラボレーションが本当に軌道に乗るのか、Web 2.0バブルに過ぎないのかはまだ分からない。




経済がさらに後退するなか(だれがなんと言おうとそうなので 惑わされないよう にしたい)、自分たちの業界と会社の内情を十分認識することが IT の専門家にはこれまでになく重要になっている。

悲しいことに、多くの IT 専門家は自分のネットワークに対する脅威は地球の裏側からでも特定できるのに、自分の仕事に迫る脅威については、露骨なものにも、遠回しなものにも気付かない。「現実逃避」シンドローム、希望的観測、あるいはマニアの視野とでも呼ぶこの危機的状況認識障害は最悪の事態も招きかねない。

筆者は、IT Productivity Center (MIS 管理コンサルティング会社の Janco Associates が運営)というサイトで、CIO などの IT 幹部に解雇の危険を知らせる危険信号の 一覧 を見つけた。以下にそのいくつかを紹介する(括弧のなかに筆者のコメントもつけた)。

幹部による故意の過小評価 :昇進や仕事が回ってこなくなる(もっとひどいときは、コピー機のトナーをチェックするなどの屈辱的な仕事を任される)。

全体的展望からの IT の排除 :企業の戦略的方向性の重要な要素に IT が含まれていない。IT は本質的に原価部門なのだ(ところで、これはあなたの会社が消える運命にあることをうまく示す危険信号でもあるので、すぐに行動したい)。

蚊帳の外 :公式、非公式にかかわらず、新しい業務判断を下すためのミーティングがあなた抜きで行われる(これは会社の無知を示すものだが、これらのミーティングに別の IT 担当者が出席しているなら、すべてはあなたの排除が目的である)。

今どきの CIO は最低 :この仕事はもはや喜んで受けるものではない。単調で退屈だし、自分で自分を監視する仕事だ(マニア的なことをするのが楽しかったのでマニアになったのに、今ではルータのコンフィギュレーションとは全く異なる思考を必要とする人の管理を任されている、というのも問題かもしれない)。


自分の仕事は自分の責任であることを忘れないことだ。消極的になったり、周りの悪い状況から故意に目を背けたりせず、自分を見失わないようにしたい。