コラボレーションはブームなのか Web 2.0バブルなのか? (2008年03月05日)
筆者は、ソーシャルネットワーキングや Web 2.0関連の企業の記事を書く人間として、消費者の間でこれだけ人気があるのに企業がこれらの技術の採用を急いでいないことが気になっていた。
ソーシャルネットワーキングに対する関心は非常に高いが、そこには混乱や不安も多い。Jupitermedia の IT Management Forum には先ごろ、多くの IT 専門家の抱える不安が要約されていた(内容を明確にするため編集が加えられている)。
われわれは、かなりの規模で評判も良いイントラネットを運営している。このサイトは、記事などの各種情報で毎日アップデートされている。われわれの社員はこれを幅広く使っている。 ... 会社の規模は巨大ではないが、個人商店規模でもなく、約700人の社員が働いている。ここに、Gartner によるソーシャルネットワーキングに関する記事があり、Internetnews.com の David Needle が3月4日にこれに関する記事を書いている(Top Five Barriers Social Networks Face)。
わたしと上司は、これが面白い仕事になるだろうという点で一致しているが、それと同時に、「楽しい」だけでよいのかとも考えている。既に熱心な支持者がいるなら根拠になるものもない。
筆者が最も重大な壁だと思うのは「文化の壁の克服」と「プライバシーの確保」の2つだ。
文化の壁は大きい。コラボレーションソフトウェア業界は息も止まるような誇大表現を繰り返しているが、パーティションで働く人々の大半は(今のところ)関心を持っていない。コラボレーションは、特定の業界や特定の技術(あるいは仕事と無関係のソーシャルネットワーク)なら居場所もあるが、平均的会社員には無縁のものだ。
また、ソーシャルネットワークのプライバシーを巡っては不安の声も多く聞かれる。このレポートの執筆に参加した Gartner のアナリスト、Anthony Bradley 氏によると、企業はセキュリティの脅威にさまざまなレベルがあることを理解する必要があるという。
Gartner の指摘によると、Facebook や MySpace などの公開 Web サイトに関するプライバシーの問題は、より閉鎖的な、もしくは制限の厳しいエンタープライズネットワークのそれとは大きく異なるという。Bradley 氏は「セキュリティとプライバシーの間は線引きをするようにしている。これらは別々に扱う必要がある。ソーシャルソフトウェア関連の多くのセキュリティは、どの Web サイトや協調環境にインプリメントするものとも似た部分が多い」と述べている。
同氏は、「電子メールはセキュリティ上問題になるとの話も聞くが、これがシステムに侵入していたり、ユーザーが IP 情報をばらまいているのだろうか? FaceBook に情報を書き込むユーザーをコントロールすることはできない」と加えている。
企業内のコラボレーションが本当に軌道に乗るのか、Web 2.0バブルに過ぎないのかはまだ分からない。
